茅ヶ崎・寒川 トップニュース文化
公開日:2020.05.08
「矢畑御嶽堂」跡地に記念碑
残りの敷地活用は模索中
かつて矢畑にあった「御嶽堂」の跡地(矢畑247)に4月、記念碑が建立された。約500年間、地域の日蓮宗信仰の中心地だったが、近年は本堂の取り壊しや、信仰者の集まりである「講中」の解散が続いていた。敷地の世話人らは、活用方法を模索している。
御嶽堂は甲斐武田の守本尊「御嶽大明神」を祀るかたちで、15世紀に建てられた。幾度かの再建立を繰り返しながら、矢畑の熊澤一族をはじめとした日蓮宗講中の信仰の中心となっていた。
明治時代以降は、毎月8日に「八日題目」があげられたほか、毎年10月に「御会式」が行われていた。御嶽堂残務整理暫定世話人のひとり、熊澤誠吾さん(78)は「周辺に夜店などが並び、にぎわう光景が昭和30年代まで続いていた」と語る。
しかし近年、「八日題目」の後継者が減ったため2003年に講中を解散。老朽化した本堂は取り壊され、本尊の「御嶽大権現」をはじめ「祖師像」「鬼子母神像」「威徳天像」といった像を上国寺(今宿)に移した。
有志が長年保守
その後、周辺樹木の伐採や敷地境界線の確定、跡地の草刈りなどといった活動を15年以上にわたり有志が続けてきた。
市に寄付して小公園化することも模索したが実現せず、有志が高齢化して手入れも難しくなってきたため、このほどアスファルトで整地することとなった。敷地の片隅に記念碑と手洗い石を建てたが、約343平方メートルの敷地は用途未定のままだ。
世話人の熊澤秀雄さん(83)は「現在の跡地の状況は、寂しく感じる。今後、地域の役に立つ用途があればうれしく思う」と話した。
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