神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
茅ヶ崎版 公開:2020年10月2日 エリアトップへ

下寺尾に自然エネ農場 I CT活用し野菜栽培

経済

公開:2020年10月2日

  • X
  • LINE
  • hatena
▲葉物野菜が育てられる農場
▲葉物野菜が育てられる農場

 自然エネルギーのみで運営するICT農場「スマートブルー茅ヶ崎農場」が9月23日、市内下寺尾に誕生した。設置・運営を手がけるのはスマートブルー(株)(静岡市)。栽培した葉物野菜は地域へ流通させていくほか、災害時の開放、地元人材の雇用、農業体験の提供など、地域密着をコンセプトとしていく。

 9月23日の開所式には、茅ヶ崎市や寒川町の行政、農業関係者らが参加。開所を記念したテープカットや施設見学会が行われた。スマートブルー(株)の塩原太一郎代表取締役(48)は「地域で自然エネルギーを循環させるこの農場によって、地域に貢献していきたい」と話した。

地域交流も視野に

 農地面積679平方メートル、ハウス面積は468平方メートル。ハウスの屋根には72枚、計24・12Kwの太陽光パネルが設置されている。生み出したエネルギーは蓄電池を通して、井戸用ポンプ、ビニールの自動開閉、場内のWi-Fi設備などに活用。これらの設備は、大規模災害時などに地域へ開放する。

 栽培方法は水耕で、発泡スチロールやウレタンを利用。肥料濃度を自動調整するシステムなども導入した。リーフレタスや赤茎ミズナ、からしミズナ、サラダケール、小松菜などの葉物野菜を年間6000kg生産予定。地元直売所やスーパーへ出荷し、580万円の売り上げを見込む。

 農場を管理するのは、神奈川県立農業アカデミー卒業生の祐川(すけかわ)友さん(20)だ。ICT技術を活用するこの農場では、クワなどの農具やトラクター運転などの専門技術が必要ない。「スマホを活用し、ハウス内の映像を見たり、温度やCO2濃度を管理できる。農業のイメージを払拭していけるよう発信していければ」と祐川さん。今後は地域の子どもを招いた見学会など「食育」の場として活用するほか、パート雇用も見据える。

休耕地を利用

 農場が設置された場所は元々、作付がなされていない遊休農地だった。同社は、地権者との縁を機に準備をスタート。約2年をかけて開所にこぎつけた。今後は市内にブルーベリー農場の建設もめざしていく。

 市担当者は「全国的に遊休農地は課題となっている。農地を支える担い手も減っている中、モデルケースになれば」と期待を示した。

▶中央が塩原代表取締役
▶中央が塩原代表取締役

馬肉専門販売店

1500円以上お買い上げの方、「タウン見た」でユッケプレゼント

https://rarea.events/event/112428

<PR>

茅ヶ崎版のトップニュース最新6

姉妹都市10周年 企画充実

アロハマーケット

姉妹都市10周年 企画充実

ハワイからの出店最多

5月3日

パラ水泳田中選手と協定

茅ヶ崎市

パラ水泳田中選手と協定

4人目のアンバサダーに

5月3日

文化財が語る地域の歴史

茅ヶ崎市博物館

文化財が語る地域の歴史

明日から春の特別展

4月26日

10周年で多彩な記念事業

ホノルル市・郡姉妹都市協定

10周年で多彩な記念事業

ロゴ完成 普及啓発に使用

4月26日

浸水想定いまだ旧基準

津波ハザードマップ

浸水想定いまだ旧基準

相模湾沿い茅ヶ崎市のみ

4月19日

地元の祝福に「幸せだなぁ」

名誉市民加山雄三さん

地元の祝福に「幸せだなぁ」

87歳の誕生日に銅像披露

4月19日

㈱平和堂典礼

藤沢市辻堂神台2-2-41 0120-59-6999

https://heiwadou.com/sp/

<PR>

あっとほーむデスク

  • 3月1日0:00更新

  • 11月17日0:00更新

  • 11月10日0:00更新

茅ヶ崎版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook