スマートブルー茅ヶ崎農場を管理する 祐川 友(すけかわ ゆう)さん 座間市在住 20歳
農業へのイメージを変える
○…自然エネルギーとICT技術によって葉物野菜を栽培する「スマートブルー茅ヶ崎」で日々農作業に携わる。温度やCO2濃度といった環境管理はテクノロジーが代用してくれるが、一枚一枚の葉を観察する作業には、人の目は欠かせない。「さらなる効率化の研究を続けながら、いい野菜を作っていきたい」と目を輝かせる。
○…父方の実家がある岩手県で、じゃがいも堀りをしたのが最初の農体験。5歳児にとって収穫は「お宝を掘り当てるようだった」。日々泥だらけになって遊ぶ小学生時代を経て、いつしか夢になっていた農業の道。海老名市の県立中央農業高校を卒業後、教師の勧めもあり、同市にある「かながわ農業アカデミー」へ進学。「2年の在学中に実習として8〜9種類を育てた。野菜によって育て方が異なるため、性格に合う野菜や合わない野菜がわかってきたのが面白かった」と振り返る。「お気に入りの野菜」というネギの農家へ50日間研修し、そこでスマートブルー(株)を紹介してもらったことが就職へのきっかけとなった。
○…高校生の頃から畑を耕してきた。そのため農業の大変さと、若者の就農が少ない現状はよく理解できるという。自身もハウスを一歩出れば、バイクツーリングを愛する「普通の若者」だ。「8時間労働でしっかり利益を出せることを知ってもらい、農業のキツいイメージを変えるのも自分の仕事」。今後、近隣の小中高生を招いた農業体験も企画していく。
○…周囲の農家とのふれあいがやる気の源。特に作物の差し入れがうれしく、「うちの野菜が収穫できたら一番にあげたい」とにっこり。とはいえ、ほぼ一人で完結する作業は「正直、寂しい」とも。「ぜひ農場へ気軽に足を運んでください」
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