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ちょっとした困りごとを同じ地区に暮らす人が手助けする「地区ボランティアセンター」。茅ヶ崎市では、市内を13の地区に分割し、それぞれに拠点を配置する。買い物代行や家のそうじ、子育てサポートといった住民の依頼に対し、「サポーター」と呼ばれるボランティアスタッフが訪問。この近所同士のつながりが、地域の絆を醸成している。
市内旭が丘の地区ボランティアセンター「サポートはますか」の事務所では、地区内に住む山崎久美子さん(39)が、住民からの依頼を受け、登録するサポーターが訪問できる日程を調整している。山崎さん自身も昨年12月にサポーター登録し、1月からボランティア活動の第一歩を踏み出したばかりだ。
「今までは地域活動というものにピンときていなかった。でも、地域で暮らす人間としてその中に入り込んでみたいと思うようになりました」。転機は1年前。山崎さん一家は海のそばで暮らしたいと、埼玉県川口市から茅ヶ崎へ引っ越して来て、チラシで地区ボランティアセンターの活動を知った。
知り合い増え「安心」
夫、子ども3人と暮らす山崎さんは普段は看護師として働く。ボランティアセンターに携わるのは週に1回、仕事が休みの木曜日。今後は、サポーターとして自ら依頼者のもとを訪れる予定だ。「お年寄りの買い物代行や、ベビーシッターの経験を生かして子育て世帯のサポートもしたい。庭木の手入れはやったことないけれど、仲間のサポーターに教えてもらって身に付けたい」と山崎さんは語る。活動によって知り合いは増え、「ここで暮らしていく上で安心するし、心強い」と白い歯をのぞかせる。
地区ボランティアセンターコロナ下で若者も関心
2003年にスタートした通称「ボラセン」は、市内各地区の社会福祉協議会が中心となって運営し、茅ヶ崎市と茅ヶ崎市社会福祉協議会が活動を支援している。
仕組みはこうだ。家のそうじや庭の草取り、買い物代行、出産後の身の回りのサポート、囲碁の相手などを希望する人が、近所のボランティアセンターに電話。その地区で登録しているサポーターが、依頼者のもとへ。料金は地区によって異なるが、サポーター1人につき1時間300円〜500円ほどを利用者が支払う。
そうじを依頼する小林ひろ子さん(88)は「足が弱いので助かる。サポーターは近所の人が来てくれるので世間話もしやすい」。一方、サポーターとして活動する長田悠夫さん(76)は「依頼者に喜ばれるのがうれしくて」と頬を緩める。
依頼増、サポーター減
2019年度は、市内全体での依頼件数が4771件と年々増加傾向にあり、サポーター登録者は736人と前年より微減。サポーターは60歳以上がほとんどだが、最近は若者の参加が目立つようになった。大学生の大野正雄さん(22)もその一人。「お年寄りから学ぶことも多い。知り合いが増えることで何かあったら頼れるし、頼ってもらえる」
市社会福祉協議会によると、コロナ下で働き方が見直されたことで、空いた時間をボランティアに充てたいという20〜50代の会社員から問い合わせが入っているという。担当者は「地域を支える仕組みとして、関心を持ってもらえるように取り組んでいきたい」。ボラセンに関する問い合わせは市社協【電話】0467・85・9650へ。
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2021年4月9日号