茅ケ崎北陵高校の吹奏楽部(弓桁太平顧問)が、3月28日(日)に文京シビックホール(東京都)で開催される「第9回シンフォニックジャズ&ポップスコンテスト全国大会」に初出場する。ジャズやポップスの要素のある楽曲を題材とし、録音審査を突破した全国18校が頂点をめざす。
新型コロナの影響で演奏機会自体が少なかった昨年。副部長の岩崎桜子さん(2年)を中心に「ぜひチャレンジしたい」と、初めてエントリーした。1月の緊急事態宣言発出後は、練習もままならない状態が続いたが「貴重なステージ。たくさんのことを学んでいきたい」と生徒たちは声をそろえる。
貴重な練習が団結力生む
チームの船出は、決して快調とは言えなかった。新型コロナの影響で、1年生が本格的に部活動を始められたのは昨年7月から。例年目標としてきた大会も中止となり、モチベーションの維持が難しくなっていた。
そんな中で知ったのが今大会。「目標を持ちたい」という思いのもと、エントリーを決めた。
審査音源の提出期限が10月に迫る中、2年生は「楽器を持つのも初めて」という新入生への指導をはじめ、「吹奏楽経験者でも戸惑う」というジャズ特有のノリを丁寧に伝えていった。小原啓太部長(2年)は「焦りを持ちながら取り組めたおかげで、演奏も、気持ちも揃っていきました」と振り返る。
本番の体験を大切に
しかし再び大きな壁に直面する。今年1月に発出された2回目の緊急事態宣言により、再び練習ができなくなったのだ。ようやく練習が許可されたのは3月中旬。生徒らは「ひとつの教室に6人まで」「一定時間ごとの換気」などルールを決め、貴重な練習に励む。
当日は3曲を披露する。1曲目「ザ・チキン」は迫力ある冒頭が印象的な、ノリのいいナンバー。学生指揮者も務める武田悠河さん(2年)による高音のトランペットソロが見せどころだ。
2曲目は甘くおしゃれな旋律が特徴の「クワイエット・ゾーン」。アルトサックスのソロを吹く岡崎麻凛さん(1年)は「たくさんジャズを聴いて練習してきました」と笑顔を見せる。
最後は爽やかな吹奏楽ポップスの定番「オーメンズ・オブ・ラブ」。基礎練習が生かされるというこの曲で、明るく舞台を締める。小原部長は「本番は挑戦するつもりで。この体験を大切にしたい」と話す。
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