昨年は開設されなかった「サザンビーチちがさき海水浴場」が、今夏はオープンを前提に茅ヶ崎市が関係者と調整している。神奈川県が示したガイドライン案に沿って、新型コロナ対策を実施しながら7月中旬の開設を目指す。
昨夏は、県から海水浴場の開設者に対して海の家の完全予約制や、砂浜に一定間隔で目印を設置してソーシャルディスタンス確保などを求める指針が示され、県内25カ所のすべての海水浴場が開設を見送った。今年もすでに県から「2021年度版海水浴場ルールに関するガイドライン(案)」が示されているが、内容は緩和された。
市、観光協会、海の家が協議
これをもとに、茅ヶ崎市は、サザンビーチの海水浴場設置者となる観光協会、海の家を運営する海水浴場事業協同組合と協議を進めてきた。市産業振興課は「コロナの感染状況にもよる」と前置きした上で、「茅ヶ崎の観光資源である海を楽しんでもらえるよう準備している」と話す。
県が示した具体的なコロナ対策としては、海水浴場設置者は場内放送によって来場者へ身体的距離(できるだけ2m、最低1m)確保の呼びかけ、ライフセーバーらは毎日健康チェックを実施して体調不良の場合は従事しない、接触確認アプリ(COCOAや神奈川県LINEコロナお知らせシステム)の活用推進などが挙げられる。海の家においては、「神奈川県感染防止対策取組書」を活用して対策内容を表示、身体的距離を確保して客席を配置、来客等の入店時体調チェックなどが盛り込まれた。
一方、海水浴場利用者については、事前の検温や身体的距離の確保、手指消毒、マスク飲食などが求められる。
サザンビーチの開設へ茅ヶ崎市は準備を進めているが、例年10軒が並ぶ海の家の出店数は現在調整中。海開きは、通常の7月第1土曜日ではなく中旬頃を予定する。近隣の海水浴場も、開設の方向で準備を進めている。
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