茅ヶ崎・寒川 トップニュース社会
公開日:2021.05.28
「ひまわり」で「みまもり」
湘南地区 防犯で初の試み
住民がひまわりの世話をしながら、登下校中の子どもを見守る-。市内南西部の湘南地区で、防犯のための新たな試みが始まった。主催の湘南地区まちぢから協議会は、ミニひまわりのプランター50個を用意。6月から地域内の希望者に、先着で配布する。
協議会のねらいは、地域住民に朝夕の水やりなどをしてもらいながら、登下校中の子どもたちを見守ってもらうことだ。日常生活の中で無理なく見守り活動をすることは「ながら見守り」と呼ばれ、神奈川県警などが奨励している。
協議会と茅ヶ崎・寒川防犯協会が、新たな防犯対策として企画した。茅ヶ崎スマートウエルネスパーク(株)とBRANCH茅ヶ崎テナント会の協賛で、種やプランターを購入し、3月から準備を進めてきた。
5月18日には、協議会の後藤金蔵会長(74)の自宅庭で、地域のボランティアが配布前の準備を行った。プランターには苗が3つずつ植えられており、みずみずしく葉を広げている。
防犯協会は今後、湘南地区を「モデル地区」とし、他エリアにも広めていきたい考えだ。協会担当者は「子どもたちに、『地域に守られている』と感じてもらうきっかけになれば」と話す。
地域内の交流にも
湘南地区ではこれまでも、地域ぐるみでさまざまな防犯対策を実施してきた。そのひとつが、振り込め詐欺対策だ。
2017年に地区内で16件の被害があったことを受け、中島中学校の生徒に、振り込め詐欺に関する寸劇を地域向けにしてもらう企画を発案。地域ぐるみで啓発活動をしてきたところ、地区内の振り込め詐欺被害は、2019年11月以降0件に抑えられているという。
後藤会長は「今回の取り組みも、防犯はもちろん、地域内の交流につながっていけば」とコメントした。
ミニひまわりのプランターは、湘南地区の在住者先着50人に配布される。申し込みは6月1日(火)午前10時30分から、コミュニティセンター湘南【電話】0467・57・5655へ。
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