茅ヶ崎市役所に隣接する敷地で10月22日、株式会社東横インによるホテル建設が始まった。同社は2023年5月までの完工、開業を目指すとする。当初は今年11月の開業を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって着工が遅れていた。
ホテル建設が計画されているのは、茅ヶ崎市役所分庁舎に隣接する約1780平方メートルの土地。この場所では市役所本庁舎建設に伴って、10年9月から16年8月まで、仮設庁舎が設置されていた。
16年1月に新庁舎の使用が始まり、仮設庁舎の解体などが終了した後、跡地の活用が検討されてきた。19年4月には市初の公募プロポーザル型事業者選定によって、東横インが優先交渉権者に決定していた。
同社は当初、20年7月に事業用定期借地権設定契約の締結と着工、21年11月の開業を目標としていた。しかし「新型コロナウイルスの感染拡大によって資金計画がひっ迫した」として昨年8月、同社から市へ先延ばしの申し入れがあった。
市は「遅延はやむを得ない」として、今年3月31日に改めて契約を締結した。
定期借地期間は40年。市の賃料収入は年額3360万円の見込み。
多目的スペースも
計画によれば、ホテルは地上10階建て延床面積は5261・37平方メートルで、客室数は261。
「市役所前広場から続く空間と一体的な外構とすることで、地域に開かれた施設を目指す」としており、外観は周辺の市庁舎などと一体となった区画を形成するための、落ち着きのあるデザインになるという。
またホテル1階部分には「地域貢献施設」として、ミニコンサートや展示会などが開催できる多目的イベントスペースが設けられる。
本紙の取材に対して同社は「茅ヶ崎へビジネスや観光でお越しの際の宿泊はもちろん、地域貢献施設は地元の方も貸しスペースや会議室などとして幅広い利用ができる計画です。災害時には一時滞在場所としても機能するなど、地域から必要とされる施設にしていきたい」と話している。
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