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茅ヶ崎・寒川 社会

公開日:2023.10.20

地元が支えたサザンライブ
クリーン活動、イベントで盛り上げ

 桑田佳祐さんが10年ぶりに凱旋した「サザンオールスターズ茅ヶ崎ライブ」は、地元の有志がさまざまな活動を通じて開催を支えた4日間でもあった。その取り組みの一部を紹介する。

「おもてなし」に注力

 ライブ後半の9月30日・10月1日にサザンビーチで開催された「ここが故郷茅ヶ崎の『おもてなし2023』by湘南祭」。茅ヶ崎商工会議所が主体となり2日間で延べ6万人が来場した。

 茅ヶ崎の魅力を感じてもらいながらゴミの最小化にも努め、誰もが楽しめる「ローカルファーストなお祭り」を目指した同イベント。会場では飲食、物販、ステージなども行われ、地域一丸でライブを盛り上げた。実行委員長の林正基さんは「地元ボランティアの協力のもと、多くの皆様にご来場頂き感謝でいっぱいです」と話す。

高砂緑地で地元PR

 開催された4日間とも行われた高砂緑地でのイベント「茅ヶ崎よりどころ」はおもてなしとクリーンな茅ヶ崎のPRを目的に実施。過去2度のサザンライブで、会場外の混雑、ゴミ問題などで住民不安が課題となっていたことから行われた。

 期間中は土産物の販売、熱中症対策として飲料水の販売、ゴミの分別回収・男女別仮設トイレを設置した。集積したゴミは4日間で2トン近くに上ったという。主催団体代表の石井政輝さんは「たくさんの感謝の言葉をいただいた。ライブ主催者と協力し、市民の力で不安な点を減らしながら全国の方をお迎えすることができて良かった」と喜びを口にする。

コミセンでトイレ支援 

 高砂コミュニティセンターでは10代から50代の有志によるボランティア10人が施設トイレへの誘導や列の整理、美化活動に取り組んだ。ライブ期間中は約600人が利用し清潔に利用した人には記念シールを配布。ボランティアメンバーにも記念の参加証を手渡した。施設内はサザンをイメージして装飾され撮影するファンの姿が見られた。

 事務局長の古泉清さんは「桑田さんは歌で茅ヶ崎を盛り上げてくれている。その思いに、ボランティアの方々が頑張って応えてくれた」とねぎらいの言葉を送った。

預かりサービス

 長谷川楽器店ではライブが開催された4日間、手荷物の預かりサービスを行った。桑田さん自身が「少年時代、初めてギターを買った思い出の場所」とラジオで紹介した同店。代表取締役の長谷川徹さんもデビュー当初からのファン。「全国から来るサザンファンに茅ヶ崎でいい思い出を作ってほしい」とこのサービスを思い付いた。

 また「茅ヶ崎へおかえりなさい サザンオールスターズ・桑田さん」と題し、桑田さんゆかりの場所や茅ヶ崎の名所を記した手作りマップを配布し、こちらも好評だったという。

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