茅ヶ崎・寒川 トップニュース経済
公開日:2023.11.24
湘南ビジコン
「不耕起農業」促進で大賞
大豆アイスで収益化
茅ヶ崎・藤沢・寒川から創業や新規事業のプランを募る湘南ビジネスコンテストが11月9日、藤沢商工会館で開かれた。大賞には、不耕起農業の普及で地球温暖化を防ぐプランを提案した赤羽根の「(株)SOYSCREAM JAPAN」(衣川晃社長)が選ばれた。
環境にやさしい農法の拡大目指す
今年で24回目となるこのコンテスト。32件の応募から6組がファイナリストとして登壇した。
大賞を獲得した同社のプランは、「不耕起農業」に新規参入を希望する人に対して栽培から大豆を使用したオーガニックアイスクリーム「ソイクリーム」の製造・販売までを支援するもの。
不耕起農業とは、畑を耕さずにそのまま種をまいて農作物を育てる農法。温室効果のある地中のCO2が排出されないほか、生物多様性の回復も期待できるなど、注目を集めている。
一方、大量生産には不向きな面もあるため、取り組みを広げるには農家の生活支援が大切となる。そこで衣川さんが発想したのが大豆を使ったアイスクリームの開発だった。
大豆は不耕起栽培でも比較的栽培しやすいなどのメリットがある。また、アイスは大人向けの高価格帯の商品が人気となるなど市場が拡大。保存が可能なためフードロスの解決にもつながるという。今後は各地の不耕起栽培農家と連携し、就農者の利益最大化を目指すとする。
審査委員長を務めた慶應義塾大学の飯盛義徳教授は「社会課題の解決とビジネスの両輪が融合した素晴らしいプラン。思いも伝わった」と高く評価。衣川さんは「仲間を増やし、世界の農業に変革をもたらしたい」と話していた。
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