茅ヶ崎・寒川 社会
公開日:2026.05.29
寒川広域リサイクルセンター統括所長が語る 「分別で創る街の未来」
茅ヶ崎市と寒川町の資源物が集まる「寒川広域リサイクルセンター」(寒川町宮山2524)では、資源物を処理し、リサイクル工場へ運ぶための拠点としての役割を担っている。同センターの佐藤考行統括所長に現状と課題、今後の展望について聞いた。
異物混入が課題
── センターの役割と日々の業務について教えてください。
「当センターでは、プラスチック製容器包装やびん、かん、ペットボトル、スプレー缶、衣類布類、古紙類、廃食用油、金属類の9つの資源物を取り扱っています。多い日で、プラスチック製容器包装が約18t、びんが約12t、かんが約3・7t、ペットボトルが約6tほど施設に持ち込まれており、この4種類については、リサイクル前の処理を行います」
── 現場での一番の課題は何でしょうか。
「『異物の混入』です。選別のための機械も導入していますが、最終的に異物を見つけ、取り除くのはすべて『人の力』。ベルトコンベヤから流れてくる資源物を目視で瞬時に判断し、手作業で異物を弾いています。特にプラスチック製容器包装は、茅ヶ崎市のごみ有料化以降、残念ながら異物の混入が増加傾向にあり、生魚や食べ残し等の生ごみ、チェーンソーといった、資源物とはかけ離れたものまでベルトコンベヤに流れてきます」
── 異物が混ざると、処理工程にはどんな影響が出るのですか?
「過去には、コピー機のトナーボトルがそのままベルトコンベヤに流れてしまい、手選別室内が一面ピンク色に染まる大トラブル=写真左・提供=もありました。それだけでなくトナーが付着した大量のプラスチック製容器包装がすべてリサイクル不可能になり、『可燃ごみ』として処理せざるを得ませんでした。大きな異物や紐類が機械に巻き付くと過負荷で装置が緊急停止します。また、手選別のベルトコンベヤで見つかった場合も安全のために作業を止めなければなりません。復旧までに3分から30分ほどかかり、その間は機械に巻き付いたごみをカッターで切り離したり、清掃を行ったりします。この停止時間を処理量に換算すると、前年度1年間だけで約60tに上ります。停止時間を補うための稼働延長や休日稼働の増加が、作業員の負担となっています」
分別精度は県下トップ
── 明るい話題もあるとお聞きしました。
「ペットボトルの分別に関しては、茅ヶ崎市・寒川町ともに素晴らしい精度を誇っています。センターに運ばれてきた時点で目視でもはっきりと分かるほどきれいで、外部の品質審査でも100点満点を獲得しました。これは神奈川県内でもトップクラスの成績です。ご家庭でルールを守って出してくださる市町民の皆さんの努力と、丁寧に選別してくれるスタッフの頑張り、その両方があってこその成果だと感謝しています」
── 最後に、市町民の皆さんへメッセージをお願いします。
「資源物の中に異物が混ざると処理が滞り、受入や収集の遅れに繋がります。また、火災の原因になる『リチウムイオン電池』などの危険物は、作業員の命にも関わります。きれいな街を未来へ残すために、今一度、両市町で配布している『ごみと資源物の分け方・出し方』をご覧いただき、正しい分別へのご協力をお願いいたします」
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