茅ヶ崎市のボーイスカウト茅ヶ崎第3団に所属する市内在住の大学生・増淵ゆりかさん(18)がこのほど、ボーイスカウト活動の高校生年代で最高位とされる富士スカウト章を取得した。市内では初の快挙とされる。
ボーイスカウトはイギリスを発祥とする世界最大の青少年教育活動で、年齢層に応じて5つの部門に分かれている。
中でも同章は、初級から始まるボーイスカウトの進級課程の全てを修了する必要があり、かつ自然観察、地域社会への奉仕、キャンプ技術など多岐にわたるスキルの習得も含まれる。その上で、社会事業や環境保護などスカウト運動の理念に基づくプロジェクトの企画、実行が求められる。
プロジェクトについて増淵さんは、2024年にカナダに短期留学した際のルームメイトがエクアドル人だったことから、エクアドルへの旅行計画を立案し実行した。
8日には市内で報告会を実施。現地で感じた魅力や得られた経験を受章の喜びとともに後輩たちに紹介した。同団の団委員長の城田雅史さんは「100年続く日本のボーイスカウト史の中でも同章を受けた者は6000人しかいない」としている。
増淵さんは小学3年生時に母親の勧めで同団に入り、ボーイスカウト活動を始めた。現在も18歳から25歳までを対象とするローバースカウトとしてキャンプやハイキングなどでの指導に当たる。ボーイスカウトの魅力については「幅広い年代の子たちと活動したり、自然にかかわることができること」と話す。
同章を取得したことを受け、増淵さんは「大学受験の最中にプロジェクトを実行するなど大変だったが、両親をはじめさまざまな人に支えてもらった。皆で取った章だと思う」と喜びを口にし、「今後は活動で得た知識を後輩たちに伝えていきたい」と抱負を述べた。英語やスペイン語でも会話ができるため、将来は国連職員を目指すとしている。同団で指導したベンチャー隊隊長の阿竹尚志さんは「これからも志を持ちながら、自分の信じる道を進んでほしい」と期待を寄せた。
同団は第六天神社を本部として毎週日曜に活動。所属メンバー20人がキャンプや奉仕活動などを行っている。
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