戻る

茅ヶ崎・寒川 社会

公開日:2025.10.10

消防広域化から3年 寒川町
「2年間教育」で消防団活性化

  • ガンタイプノズルの実践的な訓練を行う様子=提供

 寒川町では、消防団が将来にわたり地域防災力を維持・向上させるため、教育・訓練の大幅な見直しに着手している。「実践」を重視した訓練への転換は、全国的にも先進的な取り組みとして注目されている。

 消防団とは地域に密着した非常備の消防機関のことで、同町では現在、10分団と機能別分団に169人が所属している。

 3年前の消防広域化により、常備消防の事務が茅ヶ崎市消防本部に統合。消防団は広域化の対象外だが、消防本部が町外に置かれたことで、「自分たちでも主体的に動けるように」と、新たな体制の確立を進めてきた。2023年からは、総務省消防庁の「消防団の力向上モデル事業」を活用。従来のホースより軽量で取り扱いやすい50ミリホースや操作が容易なガンタイプノズルといった最先端の資機材を各分団に配備。情報共有や緊急時の招集が可能なアプリを導入するなど、団全体の活性化に取り組んできた。

 こうしたなかで、さらなる実践の場を増やしたいと企画されたものが新育成方針「2年間教育」だ。2年間のサイクルで現場活動に必要な知識・技術を体系的に、かつ効率的に習得することを目的としている。

 1年目となる昨年は、ホース延長やポンプ操作などの基本的な技術を習得した。2年目となる今年は9月28日に実際の火災現場を想定した訓練が開催され、状況に合わせて消火と救助に当たるなど、昨年の基礎を生かしながらさらに実践的な訓練が行われた。

 実際に団員からは「訓練の場での失敗で良かった。火災現場で同じ失敗をしなくなる」「現場対応の経験が積めた良い訓練だった」といった声が上がっていた。

 また一時的に活動を休むことができる休団制など、ライフスタイルに合わせながら消防団を続けてもらえるように工夫しているといい、さらなる団員の増加にも力をいれたいとしている。

 同町町民安全課消防担当者は「来年以降もこのサイクルの継続を図っていく」と話している。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

茅ヶ崎・寒川 ローカルニュースの新着記事

茅ヶ崎・寒川 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS