鎌倉 人物風土記
公開日:2026.05.15
みらいふる鎌倉(鎌倉市老人クラブ連合会)の会長に就任した 萩原 小夜さん 鎌倉市在住 76歳
不易流行で未来切り拓く
○…「組織は逆三角形であるべき。会員の皆さんに利益と喜びを還元したい」。そう語る瞳には、長年ビジネスの最前線で培ってきた鋭さと、仲間を思う温かさが同居する。昨秋、約2100人を擁する「みらいふる鎌倉」初の女性会長に就任して約7カ月。モットーは「不易流行」。60年の伝統を重んじつつ、スピード感をもって組織の変革に挑んでいる。
○…神戸で生まれ育つ。読書が好きで、勉強は「理系が得意だった」。大学ではアメリカ文学を専攻し、テネシー・ウィリアムズの世界に没頭した。卒業後は飲料・酒類メーカーへ。当時はまだ珍しかった女性営業職として、持ち前の細やかさを武器にワインの販路を拡大。出産・育児での一時退職を経て、57歳までバリバリの「働く主婦」を貫いた。
○…約5年前にみらいふる鎌倉に入会し、営業時代に染み付いた「やってみなはれ」の精神で、食品の還元金制度を提案。収益を各クラブへ還元する仕組みを整え、活動資金の確保に貢献した。また、「女性が役員に少ないのはもったいない」と、ここ数年は女性部の育成に心血を注いできた。今では結束の固い部へと成長。「働く女性が苦労するのは今も昔も同じ。だからこそ、培ったキャリアを鎌倉にフィードバックしてほしい」。自身の背中を通じて、次世代の女性たちへもエールを送る。
○…プライベートでは今もワインの買い付けやソムリエの講師として活動。趣味の旅行は海外だけでも70回を超える。仕事への理解が深い夫とは、互いの世界を尊重する「運命共同体」だ。「2040年には2人に1人が高齢者。目標を持ち、明るく楽しく、生きがいを感じられる『鎌倉シニアライフ』を提案していきたい」
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