十二支が守る倉見神社
今年の干支は『辰(たつ)』。これにちなみ、寒川町の干支にまつわる場所を探していたところ、倉見神社に辿りついた。
同神社は天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)、熊野加武呂伎命(くまのかむろぎのみこと)をご祭神とする寒川神社兼務社。干支は正面に見える拝殿の奥、朱塗りの鮮やかな本殿の四方の壁に彫刻されている。普段は簡単に立ち入る事はできないが、本殿の正面、南側に巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)が、西側に申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)、北側に亥(い)・子(ね)・丑(うし)、東側に寅(とら)・卯(う)・辰が配置されている。
倉見神社の本殿は、もともと1741年(寛保元年)に寒川神社の本殿として造営されたものだ。十二支には真北を『子』として時計回りに方位が当てられており、寒川神社は方位除・八方除の守護神であることから本殿にも十二支が彫刻されたという。1895年(明治28年)、本殿が改築されるにあたり倉見神社へ払い下げられ、現在では寒川町で現存する最古の木造建築として町重要文化財にも指定されている。
同神社には同じく、重要文化財に指定されている夫婦欅もある。古くから倉見村の鎮守として存在してきた、氏神様の社だ。
■倉見神社/ご祈願…家内安全・交通安全・初宮詣など。【電話】0467・74・8376 寒川町倉見46
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