寒川版 掲載号:2011年11月4日号
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東日本大震災の被災動物保護を行う一般社団法人UKC JAPANの理事長を務める 細 康徳さん 岡田在住 50歳

『命こそ宝』を胸に

 ○…東日本大震災で被災した犬や猫を保護している(社)UKC・JAPANの理事長。現在は小動にある湘南支部を拠点に活動している。「この子たちは被災地で怖い思いをしてきた。言葉が話せたら泣き叫んでいるでしょう」。わが子の事を話すように語る。保護されているのは野良化したペットや、避難先で飼えずに飼い主から一時的に預かっている犬や猫。今は犬が約250頭、猫は約100匹おり、そのほとんどが原発から半径20Km圏内にいた動物たちだ。避難区域内に入ることは危険を伴うが、「生きている命を放っておけない」。はっきりした口調に、強い意志が見える。

 ○…動物を保護するのは「人生を変えた一頭の犬への恩返し」だという。京都市で4人兄弟姉妹の末っ子として生まれた。裕福な家ではなく、中学の卒業と同時に親の借金の肩代わりで闇金屋と呼ばれる場所に就職。それからは「悪い世界に生きてきた」。30歳を前に自分の組を構え、組長に。「俺はヤクザしかできん」。口癖のように言い、この先も裏社会で生きる事を疑わなかった時、出会ったのが『タッズ』だった。

 ○…タッズはアメリカンピットブルテリアという日本では闘犬として知られた犬種。しかしタッズは飼い犬として育てられ、米国のドッグショーでチャンピオンにもなった犬だった。闘犬としての素質を備えながらも、決して牙をむかず、吠えもしない。そんなタッズの姿に「これが強さだ」。己を省みて恥じたという。

 ○…ついにヤクザから足を洗うことを決意し、奥さんと共に当時咬みつき事故も多かったアメリカンピットブルテリアの名誉回復のため動き始めた。『グローリータッズ』を設立し、ブリーダーとして活動。2年前、天寿を全うしたタッズへの恩返しに、と動物保護に乗り出した。めざすのは『日本最大アニマルシェルター建設』。命の尊さを胸に「人も動物も共存できる社会作り」へと今日も奔走する。
 

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