年末の風物詩といえば「だるま」。赤く塗られたイメージを変える、デニムのだるまが一之宮の住宅街の一角で作られている。
アート作家の清水葵さん(34)は寒川小、東中の卒業生で元プロスケートボーダーの横顔をもつ。13歳で米国を旅した時に本場のスケートボードを見たのがきっかけで寒川東中の頃から中央公園で練習に明け暮れるようになった。その後実力が認められムラサキスポーツと契約。雑誌を飾ったり、映像がDVDになった。時には滑りながら階段を10段分も飛び降りるなど、高度な技に挑戦するたびにケガの恐怖とも向き合った。
25歳の頃から「自分で何かを創りたい」と思うようになり、手に取ったのがこれまでの挑戦が色あせや破れとして残るデニムだった。コラージュ作品などを作り始め、独創性を追い求めるうちに、だるまの下地に張り込む手法に辿り着いた。
今では国内外から注文が寄せられ、多忙な日々が続く。素材は依頼主が愛用していた服や、米軍使用のバッグなど様々。慎重にハサミを入れ、元の縫い目なども生かしつつ1体を仕上げる。デザインは二つとして同じものはない。「実は常にスランプなんです。今の自分を超えるものを生み出すためには、これでいい。苦しまなきゃ」。
作品はこの秋台湾のギャラリーで展示され、1月には香港で展示される予定。
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