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平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記

公開日:2014.08.07

第5代RISEバンタム級でチャンピオンの座を獲得したプロキックボクサー
村越 優汰さん
公所在住 19歳

ベルト巻く姿 思い浮かべ

 ○…周囲から「ベルトを獲ると人生変わるぞ」と言われ続けていた。先代王者Dykiの突然の引退で舞い込んだチャンス。「人生変えてやろう」と王座を決めるトーナメントに挑んだ。小さいモーションで蹴り上げる得意の三日月蹴りで一、二回戦をKOで勝ち上がり、迎えたタイトルマッチ。格上相手にも怯まず「自分の攻撃ができた」と挑戦者らしく攻め続けた。判定勝ちで掴んだ初のチャンピオンベルトはずっしりと重かった。

 ○…3人兄弟の末っ子。物心ついた時には空手道場に通い、格闘技は身近な存在だった。中学2年生の頃、兄の影響でキックボクシングに転向。通信制の高校に通いながら、地元ジム「湘南格闘クラブ」で練習に励んだ。現在は実家の塗装店で働く。仕事を終えてからジムに通う日々は家族の支えがあってこそ。試合前には減量などの制限もある。「練習のために仕事を休ませてもらったり、食事に気を使ってもらったり、自分1人の力じゃ王者になるのは難しかった」

 ○…試合前に「絶対KOで倒す」と闘志を燃やしながらも口には出さず、心に秘めていた。「少しは緊張しろよ」と言われるほどマイペース。ジムの岡林章会長には「未だに大きな声で挨拶をしないとやり直しさせられます」と競技面だけでなく精神面も鍛えられた。

 ○…16歳でプロデビューしてからの敗戦は2回。最後の黒星は、昨年1月に行われた格闘技イベント「第4代RISEバンタム級王者」に挑戦するためのトーナメントだった。「ものすごく悔しくて、嫌いな練習もたくさんしました」。苦い敗戦が常に自身を一歩上の舞台へと導いていた。一度は逃したベルトを掴み、これからは王者として相手を迎え撃つ。「いつ挑戦されても平気なように、常にベストな状態を保つのみです」と力強く語る。弱冠19歳のチャンピオンは、情熱を内に秘め、重く輝くベルトをさらに磨き上げる。

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