平塚警察署長に就任した 綿引 直也さん 平塚江南高校出身 57歳
振り込め詐欺撲滅へ注力
○…「市民が枕を高くして寝ることができるようなまちにするために、親しみやすく頼りがいのある警察署を目指していきたい」と力を込める。生まれは大磯で、平塚江南高校出身。馴染みのある地元の警察署長に今月就任した。「お世話になった方がたくさんいるまちで、これから少しでも恩返しができれば」と笑顔を滲ませる。
○…「いじめっ子を見て見ぬふりはできなかった」と、幼い頃から正義感の強さは人一倍。警察官だった父の背中を見て育ち、高校卒業後に警察官を志した。これまでのキャリアの多くを監察官室や機動隊、国際テロ対策室など警務や警備部門で積み、前職は相模原南警察署長だった。なかでも印象深かったという機動隊在任中は、「仲間と協力し合って人命救助に尽力する日々は、警察官としての強い使命感を覚えた」と振り返る。
○…平塚署管内で発生した今年の振り込め詐欺の件数は前年比で倍増。目下の目標は、1件でも多く振り込め詐欺の被害を防ぐことだ。そのために、高齢者宅に署員が個別訪問し、犯罪の手口や傾向などを伝え注意を呼びかける取り組みを始めたいという。「犯人はあの手この手で高齢者の大切な財産を奪おうとする。署はもちろん、ボランティア団体や市民が一丸となって、被害防止のための作戦を立てていきたい」と抱負を語る。
○…2つ年下の妻は県内初の女性署長として大船警察署に在籍している。馴れ初めを尋ねると、「気が付いたら逮捕されてしまったようです」とおどけてみせる。長男はもうすぐ警察学校を卒業。「幼い頃は寂しい思いをさせたかもしれないけれど、自分と同じ道に進んでくれたのは嬉しい。親子3代で警察官なんて、天国の父もきっと喜んでいると思う」と誇らしげ。「警察官はやりがいに満ち溢れた仕事。志してくれる後輩が増えてくれるといいですね」と溌剌と語っていた。
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