平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記
公開日:2014.10.16
平塚市教育委員長に就任した
小川 哲史さん
長持在住 49歳
教育現場に注ぐ「親目線」
○…市教育委員会の新たな顔として学力向上など難題に取り組む。「教育を取り巻く環境作りが大切。勉強しろと言うばかりだと、子ども達が疲れてしまいますからね。僕達も所謂『詰め込み世代』でした」
○…一つ一つ丁寧に言葉を選び、仕事柄身についた語り口は朗らか。長持で小川歯科医院を営む傍ら、山下小学校の学校歯科医をはじめ、市歯科医師会の学校保健担当理事を務め、市内の子ども達の口の健康を守るため長年活動を続けてきた。歯科医師会へ教育委員の打診が来た際、二つ返事で受けたのも自然な流れだったという。
○…教育委員と歯科医師の二束のわらじを履き、家では高校1年生の長男と中学1年生の長女の良き父親。自身の子育てに関しては「家のすぐ隣の医院で仕事をしているでしょう。一緒にいる時間が長いからこそ、コミュニケーションを大切にしたいんです」とニコリ。休みの日に千葉の遊園地や伊豆の植物園などへ家族そろって出かけた思い出を話す声も弾む。
○…「優しくて仕事熱心な所が美点だけれど、頑張りすぎちゃう所がある」とは奥様の談。気になる運動不足にも時間を割けない多忙な毎日を送る。大人しかったという子どもの頃から親しんでいる読書、学生時代に熱中したジャズの鑑賞といった趣味もままならない。目下のところストレス解消は好物の愛妻料理。「忙しい中、サポートにはいつも感謝しています」と照れ笑いしつつ最愛の妻に頭が上がらない様子だ。
○…教育委員会での自らの立ち位置を「親の目線の代表者」と表現する。学校教育の現場の外、親の立場からだからこそ見えるものもある。「平塚は教育熱心な方が多いと感じています。理想は地域全体での学習です。社会と学校と家庭が情報共有をすることで風通しが良くなることを望みます。より良い教育環境を醸していきたいですね」と穏やかな表情で語っていた。
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