平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記
公開日:2016.05.12
平塚市ラグビーフットボール協会の初代会長に就任した
山下 邦夫さん
榎木町在住 57歳
楕円に込める親心
○…昨年のラグビーワールドカップで桜の戦士たちは、優勝候補の南アフリカにラストワンプレーで逆転、大番狂わせを演じてみせた。日本を熱狂させたこの一戦が後押しとなり、今年4月、市内企業や団体の働きかけで協会が発足。2019年のW杯自国開催にむけ、地元から盛り上げていく。会長に指名された時は戸惑いもあったが「ジャパンが見せたラグビーの素晴らしさを伝え、競技人口を増やすのが役目」と意気込む。
○…宮崎県に生まれた。幼いころから運動が好きで中学校では陸上部に所属。優れた健脚を買われ、高校からラグビーを始めた。監督に任されたのはウイング。素早い動きで相手をかわしトライを奪う花形ポジションだった。初心者からのスタートだったが、地道な努力が実を結び、3年時には宮崎県選抜に選出。国体の準優勝にも貢献した。日本体育大学では、現帝京大学ラグビー部の岩出雅之監督と同部屋。今でも師と仰ぐ存在で「多くの出会いと学びを頂いた。ラグビーは人間形成の場」が持論だ。
○…卒業後は教員の道へ。現在は七里ガ浜高校で教鞭をとり、ラグビー部の顧問も務める。神奈川の高校ラグビーは”私高公低”だが、これまでに高校日本代表を育てたこともある。部員の前では監督というより、厳しくも優しい父親だ。「規律、あいさつ、礼儀はうるさく伝えています。選手である前に人として大きく育ってほしいですから」と”わが子”を思う。
○…平塚に暮らし25年。現在は妻、息子と暮らしている。趣味は近所の温泉通いだが「第二の故郷にラグビー文化を根付かせること」に今は集中している。5月15日には平塚学園のグラウンドでラグビー体験会を開催。今後はラグビースクール開校も視野に入れる。「ルールと規律を守れば誰もが安全に楽しめるのがラグビー。やれる限り、競技の魅力を伝えていきたい」。会長の任期は2年。ノーサイドまで走り続ける。
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