平塚版 掲載号:2017年12月21日号
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幼児向け絵本作家、イラストレーターとして活躍する 西野 沙織さん 代官町在住 40歳

手触り感ある絵本届けたい

 ○…幼児向け絵本作家として2011年にデビュー。製作はすべて色鉛筆と絵具の手作業で行い、手触り感にこだわる。柔らかで温かみのある画風と世界観が編集者の目に留まり、14年にサンリオの人気キャラクターの絵本『えほんKIRIMIちゃん.わたしシャケのきりみちゃん』(岩崎書店)の物語と絵を担当した。12月には幼稚園などに届く月間絵本『チャイルドブックぷう12月号』で「おもちゃのチャチャチャ」を描き、掲載された。

 ○…静岡県生まれ。絵本に惹きこまれたきっかけはテレビのアナウンサーだった母。就寝前、情感たっぷりに読み上げる物語に心を躍らせた。当時から「絵具などを使い、手元の半径30cmの中で表現するのが好き」といい、友人と絵を交換して遊んだ。色や絵に携わる仕事がしたいと相談した小学校の担任から「児童文学作家」の職業を教えてもらった光景は今でも覚えている。武蔵野美術大学卒業後は広告会社でデザインを担当、やりがいをもって働いたが「イラストを描く人になりたい」と、絵本の世界に飛び込んだ。

 ○…「絵を描いている時が一番幸せ」と、お気に入りの曲をレコード盤で流しながら作業に没頭する。結婚を機に越してきた平塚は、もう10年。「歳を重ねるにつれて、自然の美しさに気が付いた」と近所の散歩で息を抜く。黄色い絨毯のように地面を覆うイチョウの葉が朝日に照らされながら風に舞う様は、「まるで落ち葉たちが太陽に向かって走っているようだった」とため息。絵本作家ならではの視点で平塚の四季を観察する。

 ○…「脇役がいない全員が主役の物語が好き」と話し、画面いっぱいに散りばめられたキャラクターの表情ひとつにも気を配る。「手触り感を大切に、いつの時代の人が読んでも、新たな発見や感じ方を知ってもらえるようなもの」を理想の本に掲げ、子供たちにワクワク感を届けるつもりだ。

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