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2月17日付で平塚八幡宮神輿会の会長に就任した 大谷 晋平さん 宝町在住 27歳

掲載号:2018年3月15日号

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悲しみ越え挑む大役

 ○…いくら言葉を交わしても分かり合えないことがある。世代が違えばなおさら。でも神輿は違うという。「”どっこい”のかけ声で老若男女が心を一つにする。その先に生まれる一体感はなかなか味わえない」。平塚八幡宮神輿会の会長に就任して3週間。80人を超す会員の大半が年長者という環境にも慣れてきた。「まずは5月の国府祭で堂々と神輿渡御ができるよう団結するのみ」と頼もしい。

 ○…八千代町に生まれた。祖父が平塚八幡宮の総代だったこともあり、両親と訪れる例大祭ではよく神輿の輪に加わった。幼いころは背も低く、上手に担げないでいると「皆で心を一つに勢いよくこうやるんだ」と優しい言葉が返ってきた。最愛の父はいつだって唯一無二のヒーローに見えた。中学生になると背も伸び、立派に担げるようになった。「大人の仲間入りができた気がしてうれしかったのを覚えています。神輿の虜になったのはそこからですね」

 ○…大学卒業後、家業の(株)大谷商会に就職した。父の背中を追うように神輿会に入ったのもこの時期だった。会社では創業者の祖父に代わり事実上の経営者だった父から社会人のイロハをたたき込まれた。外装材の運搬や家の壁紙張りに駆け回る毎日は、せわしい分だけ充実感も大きかった。「神輿も仕事もあの人がお手本。同じようになりたいといつも思っていました」。そのわずか3年後、祖父と父が立て続けに亡くなるとは当時夢にも思わなかった。

 ○…昨年3月、急きょ社長に就任した。社員の生活を守るという重責のなか、慣れないシフト作成や関係業者との会合に悪戦苦闘。山積みの仕事を前に涙した夜もあった。「もし生きていれば父が選ばれていたと思います」。神輿会長への抜擢は周囲からのエールだと今は思っている。社長業は変わらず苦労の連続だが「絶対にやり抜きます」と笑顔で宣言。空から見守るヒーローのためにも、悲しみにはもう負けない。

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