第49回全国中学校柔道大会(主催/日本中学校体育連盟など)が17日〜20日、広島県で開催され、金目中学校の五十嵐健太さんと平野蒼空(そら)さんが優勝、高橋瑠奈さんが3位入賞した。
エースの重責果たす男子55kg級/五十嵐健太さん
五十嵐健太さん(3年)は同部のエースとして準々決勝までオール一本勝ちで駒を進めた。
決勝は関東大会決勝でも対戦した選手を相手に冷静に動きを見極め、試合をコントロール。小内刈で技ありを獲得、優勢勝ちで中学柔道の頂きに登り詰めた。
「団体戦ではチームのために勝ち星を挙げることができなかった。その悔しい思いをぶつけることができた」と大会を振り返り、「3歳で柔道を始めてから日本一を目指してきた。次の目標は国際大会の出場」と照準を定める。
執念でつかんだ優勝男子73kg級/平野蒼空さん
平野蒼空さん(3年)は、多彩な技を武器に決勝まで駆け上がった。
決勝では得意の内股に対応されピンチを招いた場面もあったが、「五十嵐の姿を見て自分も続きたいと思った」と奮起。延長戦突入直後に再度、内股を仕掛けると、相手につぶされることなく片足で踏ん張り続けて技あり判定、優勢勝ちで全国一に輝いた。「高校インターハイでも結果を出したい」と意気込んでいる。
悔しさバネに高校へ女子57kg級/高橋瑠奈さん
高橋瑠奈さん(3年)は、全国3位の結果に悔しさをにじませる。
キレのある内股を駆使して準決勝まで勝ち上がった。その準決勝では、仕掛けた内股を相手に返され、「持ち味の、前に出る戦いができなかった」と苦い敗戦を喫した。
高校に向けてスタミナを強化しようと試合翌日から宿舎で走り込みを再開。「高校で全国を目指す。リベンジを果たしたい」と闘志を燃やす。
◆ ◇ ◆
同部の真田州二郎監督は、優勝が決まった瞬間、涙が頬を伝った。
15歳で東海大相模高柔道部に入部し、選手として日本一を目指したが叶わず。指導者に転向後、教え子と共に夢を追い続け、21年目に全国大会優勝選手を輩出した。
真田監督は「7月の県大会から約1カ月間を戦い抜いた選手をはじめ、金目中柔道部を褒め称えたい」と話していた。
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