東京地方税理士会平塚支部で支部長を務める 鈴木 慎一郎さん 大磯町在住 57歳
担い手育成が活性の鍵
○…税を考える週間(11月11日〜17日)に合わせ、平塚をはじめとする3市2町の税理士が所属する同支部で、租税の意義について認知啓発活動を牽引している。地元イベントで行った「税金クイズ」では「オリンピックでメダルを獲得した選手がもらう報奨金には所得税はかからない」「むし歯の治療費は医療費控除の対象となる」など意外と知らない税についての知識をゲーム感覚で身に付けてもらった。「大人にも子供にも好評でした。消費税率の引き上げで関心が高まっている時期。まずは税の使い道を知ってもらえればうれしい」と話す。
○…東京生まれ、藤沢育ち。結婚を機に大磯に移り住んだ。大学卒業後金融機関に就職したが、より働きやすい環境を求めて30歳で退職。税理士事務所に勤めながら専門学校に通い、10年かかる人もいるという税理士資格を4年で取得した。「試験の難しさなどから税理士を目指す若者は減少傾向にあります。企業が成長する過程を見られたり、様々な業種に出会えるという魅力を伝えたい」と意気込む。
○…後継者不在により廃業してしまう企業もある中、地元企業のことをよく知る税理士の「事業承継支援」が大きな鍵となる。顧問税理士同士が事業引継ぎの橋渡しをする税理士会のシステム「担い手探しナビ」の運用も開始した。「形になるのはまだ先ですが地域社会発展の希望になる取り組み」と期待する。
○…「大磯は海あり山あり、自然豊かなまち」と居心地の良さを感じている。現在は会務に追われ休みもなかなか取れないが、愛犬と過ごす時間や社会人と大学4年の息子たちの頼もしい成長が楽しみの一つ。2年間の任期を終えるまで、税の専門家らしいアイデアで地域を元気にする。
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