平塚サーフユニオン代表を務める 早稲田 暁生さん 撫子原在住 37歳
サーフ人生 指導員に活路
○…今夏、湘南ひらつかビーチパークに海水浴場が開設されない中、平塚市は安全確保の観点から初めて、市内のサーフショップ経営者らでつくる団体「平塚サーフユニオン」に監視の協力を依頼した。代表として「海は思った以上に危険な場所。できることは協力したい」と意欲を見せる。
○…鎌倉出身。幼少期は家庭の事情で引っ越しが多く、平塚に来たのは16歳の時だった。幼少期に父にサーフィンに連れて行かれたことや、自宅の近くに海があったことがきっかけで、波乗りに興味を持った。高校時代は「何となくやっていた」といい、大学生になるとプロを目指す友人に影響され、自らも高みを目指すように。「その気になって内定も蹴ってしまった」と述懐する。
○…大学在籍中にプロになることを夢見るも叶わず、卒業後に国内外の大会に出場しては技を磨き、26歳で念願のプロになった。しばらくして、独自のトレーニングで膝を痛めたり、東日本大震災で海に入れなくなったりして、プロとしての活動の継続が難しい状態に陥った。「何もできないプロって何だろうと自問自答した」と振り返る。過去に身につけた自らのスキルを生かそうと、当時としては先駆けだったインストラクターになる道を選んだ。2013年には花水台にサーフショップも開いた。
○…休日は妻や子どもを連れてショッピングやテーマパークに行くこともしばしば。そんな時も「頭から海のことが離れない」と本音も。年350日は海にいるといい、鍛え抜かれた体とこんがり焼けた肌が目を引く。「自分が波乗りに抱く熱い思いと同じ気持ちで、受講生がレッスンを受けてくれるのがやりがい」といい「自らも波乗りを究めたい」と今日も海に足を運ぶ。
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