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平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記

公開日:2020.12.10

12月23日に市美術館で行われる「ミニコンサート」に出演するピアニスト
藤井 空さん
見附町在住 36歳

音楽は「生きた証」

 ○…市役所で開かれてきた平塚市と市まちづくり財団主催の「ミニコンサート」だが、コロナ禍で会場を美術館に変更、定員も40人に限定された。一方、今回の公演は後日動画配信される。「誰もが耳馴染みある曲を選びました。一緒に盛り上がりましょう」と、幅広い世代に画面越しの「来場」を呼びかける。

 ○…今回は、自身の音楽ユニット「そらてつ」として出演する。そらてつは、ピアノ奏者を探していた相方と3年ほど前に結成した。同い年という二人の演奏はまさに阿吽の呼吸。ピアノとチェロが織りなす演奏は多くのファンを生んだ。これまでは紅谷町のピアノバーで定期的に弾いてきたが、今はそうもいかなくなった。「だからこそ、皆さんに元気や感動をお届けしたい」と、当日にかける思いは強い。

 ○…岡山県に生まれ、5歳からピアノを習い始めた。バンド経験のある音楽好きの父が息子に思いを託した格好だが、「内向的な私にとって、自分の気持ちを表現できることは魅力だった」とすぐに引き込まれ、ほどなくしてエレクトーンやトランペットも習い始めた。高校卒業後は上京し、横浜市内の音楽学校で学んだ。2013年に平塚へ移り、現在は平塚や秦野の音楽教室で教えながら、そらてつの活動にくわえ、市まちづくり財団や市主催の音楽イベントにも出演するなど、充実した毎日を送る。

 ○…16年に行われた平塚市の「第九のつどい」では、オーケストラのパートをエレクトーンを使いたった一人で奏でる神業を披露し、話題となった。「演奏によって人に喜ばれたり、感動されることはうれしいこと。私にとって音楽は、自分が生きた証です」。初めて鍵盤にふれてから30余年。これからも、音楽とともに生きていく。

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