がんの啓蒙や啓発活動に向け、湘南ベルマーレと日本郵便(株)神奈川県西部地区連絡会内郵便局が13日、包括的連携協定を締結した。協定締結の背景は、がん治療で同じ病室で闘病していた選手と職員の「地域のために取り組もう」という遺志があった。
協定は、昨年12月に亡くなった湘南ベルマーレフットサルクラブの選手・久光重貴さんと日本郵便(株)の桒原(くわはら)智さんの出会いがきっかけ。2人は同じ病室でがん治療の闘病生活を送る中で、クラブと郵便局が協力して地域貢献活動に取り組もうと意気投合した。
桒原さんは、生前に小児がん患者の支援「フットサルリボン活動」に尽力してきた久光さんの想いに応えるように、連携実現に向けて調整役を務めて奔走したが、2月11日に息を引き取った。
レモンガススタジアム平塚で行われた締結式には、湘南ベルマーレの水谷尚人社長と同連絡会の高梨哲也地区統括局長、フットサルクラブを運営する(株)小田原スポーツマーケティングの古川剛士代表が出席した。
同協定は人的・物的資源を有効活用し、地域のスポーツ振興や普及、SDGsの目標達成に向けて豊かな地域づくりに寄与することが目的。5市10町103局の郵便局と連携し、がんの啓発や青少年の教育に取り組んでいくとしている。
水谷社長は「誰でも知っている郵便局さんと地域を活性化させたい」とし、高梨地区統括局長は「がんを患っている子ども達へ勇気を与えたい」と話した。
ベルマーレの「小学校体育巡回授業」と日本郵便(株)が小学校で取り組んでいる「手紙の書き方体験授業」を組み合わせた新しい授業の構想も明かされた。
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