寄稿誌「ひろば」の500号記念特集を発行した市民団体「ひろばの会」代表 山田 真美子さん 秦野市在住 68歳
「読み書き」は考えること
○…様々なことに関心を持ち、学習会や講演会など学習の場を共有していくことを目的に活動する「ひろばの会」。1979年に「平塚母親の会」として発足し、80年2月から、毎月会報の寄稿誌「ひろば」を発行してきた。「会員さんはもちろん、支えてくれる人たちのおかげで500号まで継続してこられた。感無量です」と、安堵の表情を見せる。
○…福島県出身。教師を目指し、一般企業で働きながら通信で教員免許を取得するも、「働いているうちに仕事が楽しくなり、本当に先生になりたいかわからなくなった」と、教師の夢を断念。会報誌の制作に携わり、次第に編集者の道を目指すように。その後、出版社に転職した。「決して筆まめではないけれど、発行して読者や関係者から反応があるのがおもしろい」と、のめり込んでいった。
○…結婚を機に平塚へ。2人の子どもに恵まれた。「知り合いもなく、社会とつながりたいと思っていたとき、母親の会の学習会に参加して。これをきっかけに輪が広がっていった」と懐古する。1996年から代表となり、現在の会員数は85人。2019年に40周年を迎え、記念事業として講演会と上映会を行った。その際、「たくさんの人に来ていただき、出会いもあった。その時のご縁で500号に寄稿してくださった方もいます」とうれしそう。
○…コロナの影響でなかなか集まれないため、「ひろば」の発行が活動の要に。「今は多様性の時代。いろいろな意見をまとめるのではなく共有する。時代は変わっても『読み書き』は人間の基本的行為。それが考えることにつながる」と力説する。「会の活動の火を消さないためにも、若い世代につなげていきたい」と前を向いた。
|
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|