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平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記

公開日:2022.11.17

横内こどもサポートネットワーク協議会の会長を務める
野中 一宗(もとのり)さん
横内在住 49歳

地元愛するアイデアマン

 ○…横内こどもサポートネットワーク協議会(以下サポネット)の会長を務め、地元の大人が放課後の子どもたちにテニスや琴などを教える「横内マイタウンスクール」の20周年イベントを11月12日に開催。当日は同スクールのジュニアバンドや横内中吹奏楽部によるステージなどが披露され、地元住民が交流を深めた。「昔スクールに通っていた子が、今や教える側に立っています」と感慨深げに話す。

 ○…市内横内で生まれ育った。中学3年のとき、父の仕事の都合でアメリカへ。多感な時期に海外の文化に触れたことで、自分の意見をはっきりと伝えることを学んだ。帰国後、高校の生徒会では制服のルールなど数々の校則を刷新。発起人となって私立高校を横断する「私学フェスタ」の企画に携わり、総合司会まで務めた。

 ○…神奈川大学に進学後、阪神淡路大震災が発生。被災状況を知り身一つで現地に駆け付けた。その後も「ボランティアは支え合いのネットワーク」という信念のもと、被災した神戸の子どもたちを横浜に招待するなど精力的に活動した。他学部の先輩たちに渉外力を買われ、在学中に特許関係のベンチャー企業に就職。多方面でその才気を遺憾なく発揮している。

 ○…ある日、小学3年生の息子が「太鼓をやりたい」と一言。横内マイタウンスクールの存在を知り、その日のうちにサポネットに入会した。地域柄外国籍の児童が多い横内。2020年に会長に就任すると地域や保護者、学校との連絡を円滑にしようと翻訳機能を備えた地域版ホームぺージ「よこうち愛」を立ち上げた。「地域の結びつきを深めることが大事。20周年の節目を迎え、今後も新しい仕掛けにどんどん挑戦していきたい」と不敵な笑みを浮かべた。

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