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平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記

公開日:2023.06.01

湘南平塚看護専門学校の校長に就任した
志村 央子(ひろこ)さん
平塚市在住 48歳

人間力磨くサポートをしたい

 ○...「学生時代、臨床現場で直接患者から『看護師になることが夢だった。自分は叶えられないからあなたになってもらいたい』と言われた。病気になることは人生の計画が中断されるということ。患者さんの人生を見直す時に関わらせてもらう大事な仕事だと思った」と4月の就任後、入学式の式辞で自身の経験を伝えた。

 ○...松が丘小学校、大野中学校出身。「ボーっとした子どもだった。跳び箱が跳べなかったし、勉強も中くらいの成績」と苦笑い。湘南工科大学附属高校に進学したものの、特に夢は持たなかった。「高校卒業が近づくと、"手に職を"と周りから言われていた。友人が看護学校に行くというので、私は平塚看護専門学校(現平塚看護大学校)で学ぶことにした」と振り返る。「指導される中で、窮屈だと感じることが多かった。今となっては必要なことだったんだと思う。今の学生にも、やらされていると思うことがあっても、いつか役に立つと信じて真摯に向き合ってほしい」とエールを送る。

 ○...両親と兄弟、家族そろって湘南ベルマーレのファン。「全員で試合に行ったのがいい思い出」と話す。責任ある仕事をする日々の中での癒しは、自宅に毎日やってくる訪問客だ。「ベランダに小鳥が来るんです。鳴き声が聞こえてくると、そっと窓から見ています」とほほ笑む。

 ○...同校の校舎が住宅地の一角にあることに対して、「地域の理解が必要。コロナ禍で学校に来てもらう機会がなかったが、これからはもっと交流していきたい」と話す。学生に対しては「就職できても環境や人に馴染めず1年目で辞めてしまう人がいる。知識や技術だけでなく人間力を磨けるようサポートをしたい」と力強く話した。

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