第51回全国消防救助技術大会の複合検索で準優勝した 田中 勇大さん 平塚市在勤 28歳
親しまれる消防に
○…全国2位の結果にも「周りの人たちのおかげ」と謙虚な姿勢を忘れない。水中の行方不明者捜索を想定した競技では実際の救助現場さながらの緊張感の中、得意のフィンワークで好成績を掴んだ。来年6月から始まる次回大会では4人1組で出場する水中検索に挑戦。「苦手な泳ぎももっと上達させたい」と意気込む。
○…小学生の時に施設見学で放水や階段を駆け上がる訓練などを見て、消防の仕事に興味が湧いた。その思いは大人になっても変わらず、大学卒業後に平塚消防に入庁し、消防隊と水難救助隊を兼任。潜水や放水訓練などに凡事徹底の気概で臨み、現場では人命救助に力を尽くす。訓練のかたわら、大会の練習も欠かさず「日々の訓練や大会に向けての練習すべてが、現場での人命救助につながっている」と表情を引き締める。
○…3年前に結婚した妻とランチに出かけたり、湘南ベルマーレの試合を観戦したりするのがリフレッシュのひと時だという。学生時代からサッカーを続け、市サッカー協会や県内の消防リーグに所属する平塚消防のサッカー部で、週1回ほどの練習に汗を流す。ゴールキーパーやディフェンスを任されることも多く、日々鍛えた自慢の体でゴールを守る。
○…初めての水難救助の現場で立ち会った困難な局面には、子ども時代の憧れと現実のギャップを突き付けられたという。それでも、要救助者からお礼の言葉かけられたときは「やっていて良かった」と喜びを噛みしめる。「地域の方たちからの感謝や激励の言葉が活力になっている。皆さんにとって、消防署を親しみやすい場所にしていきたい。そのために自分ができることをコツコツと続けていけたら」
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