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平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記

公開日:2024.02.08

設立20周年記念誌を発行した「おかざき鈴の里」運営協議会の会長を務める
川﨑 洋子さん
岡崎在住 81歳

思い立ったらすぐ行動

 ○…スーパーや商店が少なく、買い物の足問題にも悩む岡崎地区。そんな岡崎で、住民の相談窓口や憩いの場として親しまれてきた福祉村「おかざき鈴の里」が今年2月に20周年を迎えた。節目を祝う記念誌の発行に際して、「私たちが活動を続けられたのも、地域の皆様のおかげ」と感謝を滲ませる。

 ○…静岡県生まれ。男勝りで活発な少女で、4歳からは東京で育った。結婚後、夫が富士山の見える家を気に入って40代後半に平塚に移り住む。引っ越しのわずか1カ月後には娘の通う小学校のPTA役員に就任。「早いと思ったけど頼られてしまったから」と快活に笑う。その後も民生委員を3期9年務めるなど精力的に地域に尽くした。

 ○…民生委員を務めていた頃、福祉村を作る話が持ち上がる。「岡崎には小学校と公民館しか公共施設が無い。地域の人々が立ち寄れる場所を作らねば」と地域住民が立ち上がり、自身も創設メンバーとして名前を連ねた。設立当初は知名度が低く、「税金の無駄遣い」などと心無い声も聞こえてきた。だが会員らで知恵を出し合い、広報誌の発行や小学生の学習支援などに取り組むうち、いつしか地元の信頼を勝ち得ていた。会長職は2008年からと20年からの2度、計12年を務めた。「今では地域に根差した福祉村に成長することができたと思う」と感慨深げだ。

 ○…7年前に体調を崩した時を除いて、ほとんど休まず鈴の里に顔を出し、「いつも元気ね」と声をかけられる。中学時代から親しんだテニスは肩を痛めてできなくなったが、社会人で始めた茶道はとうに免状をもらい、教室を開くほどの腕前だ。「思い立ったらすぐ行動が信条。まだまだ元気に頑張らなくちゃね」と笑顔を見せた。

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