第55回湘南ひらつか観光風景写真コンクールで推薦(最優秀賞)に選ばれた 井手 孝治さん 平塚市夕陽ケ丘在住 68歳
地域の魅力写し出す
○…「花菜ガーデン」(平塚市)で一眼レフを使用して撮影した作品「お花畑の小さな家」が、(一社)平塚市観光協会が主催する「湘南ひらつか観光風景写真コンクール」で最優秀賞にあたる推薦に選ばれた。2022年に初めて応募してから2年連続入選している実力の持ち主だが、同賞を受賞するのは初。チューリップ畑にあるとんがり屋根の小さい家をノックする女の子を収めた一枚に、「偶然にも物語性を与えられたことが審査員に受けたのかも」と喜びを噛み締める。
○…大学生の時に、フィルムカメラを購入したことが写真撮影の始まりだった。カメラの楽しさを知ったのはデジタルカメラを使い始めた25歳の時。「当時は日本以外はデジカメが珍しかった。海外旅行に行くと注目の的だった」とうれしそうに振り返る。通勤のために平塚市に住み始めたのは2003年。品川区平塚出身だったため、「実家の近くに中原街道があった。地名もそうだけれど、平塚市中原が街道の由来であることを知った時は縁を感じた」と感慨深げに話す。
○…湘南国際マラソンに出場するため、50歳の節目でランニングを始めた。走りながら撮影をする自称「カメランナー」として、認知症の人や家族、支援者らが一つのタスキをつなぐ県のイベント「RUN伴(とも)」にも参加。マラソン大会で盲人の並走をするようになり、昨年の横浜マラソンでは伴走者も務めた。
○…「県西部は素敵な景色が多い。チャンスがあればカレンダーを作れたら」といい、「特に花菜ガーデンは写真映えがするので気に入っている」とほほ笑む。同コンクール受賞常連者からの「来年もまた会いましょう」の言葉を励みに、地域の魅力をこれからも写し出していく。
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