平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記
公開日:2026.11.06
10月1日付で平塚市消防本部初の女性救助隊員となった 中村 泉咲(みさき)さん 平塚市在住 25歳
安心届ける女性レスキュー
○…平塚市消防本部の初の女性救助隊員(レスキュー隊)として、男性職員とともに厳しい訓練に励んでいる。初出動は、本署配置初日の10月1日。「救助隊員になって20分後の出動。何もできず悔しさもあったけれど、いきなり先輩たちの動きを見ることができました」と振り返る。
○…長野県出身。小学生の頃に見たドラマ『コード・ブルー』に憧れて、医師や消防の道に興味を持った。高校時代、チアリーディングの練習中に肋骨を骨折。呼吸困難になり救急搬送された際に、救急隊員が3人とも男性だったことから、「女性が一人でもいてくれたら、ほっとできるのに」という思いを抱き、本格的に消防隊員を志した。
○…体力勝負の救助隊。挑戦のきっかけをくれたのは消防学校の教官だ。「救助過程で、『お前なら男にも勝てる』と、女性だからとハンデをつけずに訓練してくれた。私はそれを期待と捉えて、救助隊員を目指すことにした」。消防学校卒業後、消防隊、救急隊を経て、救助隊へ。今は必死に、必要な資機材の用途を覚えたり、ケーススタディを学んだりしているところだ。「覚えることは数えきれない。精神力で食らいついていきたい」と力強く笑う。
○…長年チアリーディングを続けており、今年4月には世界大会にも出場。救助隊への配置を機に選手としては引退し、現在は子どもたちの指導にあたっている。介護職のアルバイト経験もあり、「救助隊は、困っている人のもとに一番に駆け付けて接する部隊。小さい子にもシニアにも、安心してもらえる接し方ができれば」。これまでの経験がすべて生きる仕事だといい、「女性だからと諦める必要はないと、後輩たちに伝えていきたい」と前を向いた。
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