プロジェクションマッピング協会の役員、事務局長 藤井 秀樹さん 市内久野在住 46歳
人を繋ぎ、街を照らす
○…映像や画像を立体物に投影し、その動きや変化で対象物が動いているように見せるプロジェクションマッピング。投影を希望するクライアントと、世界中から募った製作クリエイターの橋渡しをする協会の事務局長を務める。国内外を忙しく飛び回る毎日だ。小田原青年会議所(=JC)の主催で、7月10日から小田原城天守閣で開催される「北条五代絵巻 五代の緒」もマッチングした。
○…生まれは栄町だが、幼少期から転校続きだった。「多かったからか慣れていた。今考えると嫌ですね」と苦笑い。高校、大学は都内へ通う。バレー、アメフトとスポーツに明け暮れ、多くの盟友とがっちりした体躯を手に入れた。その後結婚を機に小田原に戻り「小田原の人脈を広げたい」とJCに入会した。
○…「恰好良い人生を送っている人に憧れる」と自己分析。自分の命を削ってまでがんの研究・治療に携わるがんセンター長に感銘を受け、医者に憧れた時期も。「人間性をどこまで磨けるか」とジャーナリストを目指したことや有名予備校講師の本を読み「面白い」と、講師を勤めた過去もある。JC所属当時、訪れた地方でその地域を紹介するたった1分間の映像を観たことで歯車は動き始めた。「鳥肌が立った。感動する映像を創りたい」と奮起、独学で映像業界に入った。
○…幼少期を過ごした逗子では協会が主催するプロジェクションマッピングの祭典が行われている。「街を挙げて、映像でどこまで街が変わるか挑戦している」。注目度も高く「中途半端なことはできない」と気合も入る。和に特化した作品は海外からの反響も大きい。小田原城でのプロジェクションマッピングも、北条氏の五代城主を切り口に作られている。「私たちは人を繋ぐことができる。多くの仲間を、地域に繋げていきたい」と思いを語る。キラキラと輝くプロジェクションマッピングのように小田原を輝かせられるか、いざ。
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