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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2015.01.17

公益社団法人小田原青年会議所の新理事長に就任した
杉山 隆寛さん
市内風祭在住 39歳

未来へ 次世代へ春を描く

 ○…自身が経営する和菓子店「ちもと」が加入する箱根湯本の自治会から、「行ってこい」の一言で入会した小田原青年会議所(=小田原JC)。知人は2人しかいなかったが、「かえってしがらみもなくやりやすかった」。同世代の多種多様な業種で働くメンバーが集う中で、多くのことを学び、たくさんの仲間にも恵まれた。そしてこのほど、理事長に就任した。

 ○…新年度は「街の人みんなで地域経営」、「道徳教育の推進」、「地域のお役に立てる人間の育成」と3つの柱で事業を考える。その上で重視するのが意識改革。「お金を掛けなくても街づくりはできる。例えば、店主たちが屋号の入った服を着て道行く人に『お気をつけて』と声を掛けるとか」と話す語調は力強い。教育についても同じ。「『おだわらっ子の約束』はとても良い標語だが大人だって難しい。誰でもできる当たり前のことを、一人ひとりが当たり前のようにやることが大事。最終的には道徳教育の推進、世界平和にだって結びつく」とも断言するその顔は、しっかりと未来を見据えている。

 ○…今年度は外へ向けての発信ももちろんだが、内部構造にもメスを入れる。「団体活動だけでなく、地元でもしっかりと働くべき。JCの活動も、勉強したことを地域に還元させてこそ意義がある」と持論を展開。「JCは社会人の教育機関。さまざまな団体で学んだものをみんなが地域に持ち帰り、それらを一つにした時にさまざまな価値観をみることができる。だから『もっと地元へ帰れ』」と笑いながら思いの丈を語った。

 ○…今年度のスローガンは「春を描こう、青年たちよ-まだ見ぬ未来への贈り物-」。今ある当たり前の幸せは先達が頑張ってくれたおかげ。だからこそ自分たちも遺してくれたものに少しでもプラスして次へと繋げていこうという思いだ。簡単なようで難しい『当たり前』を一人ひとりの胸に灯し、未来を描きはじめる。

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