日本野球機構の審判員に採用された 鈴木 宏基さん 国際医療福祉大学卒 22歳
飽くなき探求、これからも
○…「野球バカではなく、審判オタクなんです」。自らをそう評しすべての情熱を注いだ結果、将来の道が開けた。
○…プロ野球を統括する日本野球機構(NPB)の審判採用試験に合格。4月からは、関東や北陸のチームが参戦する独立リーグで審判員としてスタートを切る。139人中、合格者4人という難関突破にも「単年契約なので、常に評価が求められる」。勝負の世界で生き抜く覚悟はできている。
○…静岡県島田市で生まれ、小学4年からソフトボールを始めた。試合に勝つと、好物のラーメンを食べさせてもらえるチームに入団。ピッチャーとして中学、高校と野球を続けた。プレーヤーで腕を磨くとともに、審判への興味も強まった。きっかけは、中学1年の練習試合で一塁審判を務めたときの大誤審。内野ゴロで一塁手の落球を見落とし、「アウト」と宣告してしまう。「一塁手の背後に立ったまま判定してしまった。顧問から叱られ悔しかった」。その出来事が負けず嫌いの性格に火をつけた。「選手は結果が目に見えるけれど、審判にはゴールがない。その奥深さが魅力」と、研究を重ねた。高校時代の練習試合では、判定に先輩から抗議されても動じず。翌日、「お前はすごいよ」とその先輩から賛辞を送られるまでに成長した。
○…国際医療福祉大へ進み、小田原へ。理学療法士を目指しながら、小田原足柄リトルシニアの専属審判として活動。「私生活も審判一色」と話し、テレビで野球を見ても、目で追うのは審判員。好きだったアイドルのコンサート通いも止め、マスクなど審判グッズに予算を割いた。昨年には、野球が題材のドラマ『ルーズヴェルト・ゲーム』に、塁審で出演も果たした。
○…1軍の試合を裁くまでに8〜10年と言われる。「10年後にいい思いができるようがんばりたい。日本シリーズ、WBCにも出られるように」。負けず嫌いがプロの階段を駆け上がる。
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