小田原版 掲載号:2018年1月1日号
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万葉倶楽部グループ 時代をにらみ続けて60年

文化

 代名詞の温浴施設をはじめ、全国に事業を展開する万葉倶楽部グループ。昨年には60周年を迎え、さらなる飛躍を目指す万葉グループだが、スタートは熱海の小さな写真屋だった。写真業から温浴施設に舵を切り、都市開発にも挑む企業を、高橋弘会長の”言葉”とともに紐解いた。

はじめの1歩は旅館での記念撮影

 「時代を見ながら方向転換して、あっという間に60年経ってしまいました」

 2017(平成29)年12月、創業60周年記念式典を終えたばかりの高橋会長は、一心不乱に奔走してきた起業家人生に想いを巡らせた。

 家業は、熱海・伊豆山の『高橋酒店』。高校卒業後は酒屋に入り、旅館などへの配達に汗を流す。旅館に出入りする高橋少年に舞い込んできた小さな仕事が、自身の未来を大きく変えることになる。依頼内容は、旅館に宿泊する団体客の集合写真の撮影。高校時代に写真部だったこともあり、当時からカメラを持っていた。宴会場で団体客を撮影し、自宅に帰って夜に現像。翌朝、団体客の朝食の時間には、前夜に写した”思い出の一枚”をそっと添えた。

 そして1957(昭和32)年、高橋会長が22歳のときに『アルプス写真』を熱海に創業。カメラや付属品の販売、現像・焼付・撮影業務を開始した。「自分の今やっていることを一生懸命やるだけ」。20代のころ、株式投資で150万円の損失を出した経験を糧に、本業に情熱を注ぎこんだ。

 1960(昭和35)年には『日本ジャンボー株式会社』を設立し、従来、写真店各店が行っていた現像・焼付をひとつの現像所に集め、現像処理システムによって一気に処理することで迅速な仕上がりとコストダウンに成功。写真DPE事業は、静岡を飛び出し全国に現像所を広げ、1991(平成3)年には株式上場を果たすまでに成長を遂げた。

 新幹線はグリーン車に乗らない、飛行機はエコノミークラスという高橋会長の行動には、理由がある。「経営は何時も不透明の中で進んでいかなければなりません。予期せぬことにも遭遇します。そのとき、重心を低く、身軽にしておいた方がいい」

写真現像技術が生んだ”温浴施設”

 カメラのデジタル化が進む前に、経営では新規事業に大きく舵を切った。それこそが、今ではグループの顔ともなった温浴施設事業だ。1997(平成9)年、『万葉倶楽部株式会社』を立ち上げ、同年に1号店となる『万葉の湯』を東京都町田市に開業。奇しくも、ネガフィルムの国内出荷本数のピークは同じく97年だった。万葉の湯は、2号店を2000(平成12)年に小田原にオープンさせ、博多、北海道当別町、秦野、北海道旭川市、沼津、横浜みなとみらい、神戸と全国にその名を知らしめ、箱根湯本の天成園をはじめとするホテル・旅館経営にも乗り出した。

 写真DPEから温浴施設運営にシフトした万葉グループの根幹事業だが、ノウハウはしっかりと継承されている。例えば、衛生面。温泉地のかけ流しとは異なり、温泉をタンクローリーで運ぶ万葉の湯にとっては、衛生を長く維持しなければならない。そこで、写真現像液ろ過システムを応用した、高性能の循環ろ過システムを導入し、細菌の生息を防止した。

 無駄を省き、効率的に-。これも高橋会長の経営方針のひとつ。仕事に限らず私生活でもその考えは変わらず、「質素ですよ」と笑顔で語る。タバコは生涯1本も吸ったことがなく、健康維持を徹底。「健康診断に力を入れており、一般的な診断に加えて、レントゲン、心電図。ここまでは最低限の項目ですね。あとMRIにCT、胃カメラ。風邪をひいたら、市販の薬では済ませずすぐ病院に行きます」。愛犬を連れての散歩も、毎日欠かすことはない。

「背負いきれないほどの責任がある」

 2009(平成21)年に湯河原から本社を移転した小田原では、都市開発を進める。小田原駅西口の新幹線ビルと東口お城通り地区の再開発。『城下町のこころを、いまに再現する』をコンセプトにした後者は着工を控え、「正直大変です。それでも完成すれば、駅周辺の活性化にかなり貢献できると思いますよ」と高橋会長は自信をのぞかせる。

 写真から温泉、都市開発へとステージが移る万葉グループの挑戦。82歳を迎えた高橋会長は、「リーダーは背負いきれないほどの責任がありますが、それを全うするだけ」。さらに言葉に熱を込め、「すべて結果。何も語らなくても、うまくいけばいい。大事なのはそれをどこまで続けていけるか」と。万葉ストーリーはまだまだつづく。

万葉倶楽部㈱

神奈川県小田原市栄町1-14-48ジャンボーナックビル8F

TEL:0465-22-6665

http://www.manyo.co.jp/

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