SCREEN SAPPOROで2年連続特別賞に輝いた 湊 祐太朗さん 湯河原町土肥在住 相洋高2年
閃きを詰め込んで
○…赤ちゃん目線で描かれる作品には、登場するキャラクターにコンサドーレ札幌のユニフォームを着せたり、タイトルに北海道新幹線の色をあしらったり。「細かい所までこだわった」と、話し出すと止まらない。思いつく限りの小ネタを2分50秒に詰め込んだ。スマホ一つで映画も撮れる時代、静止画のコマ送りを軸にした作品は異彩を放ったのだろうか。「これが今の自分にできることかな」とはにかむ。
○…「3歳からずっとパソコンをいじっていた」らしい。物心つく頃には画面とにらめっこするのが日課だった。小学5年の時に製作したクラスのスライドショーが処女作。「すげーな」と喜ぶ同級生の顔が、動画への扉を開いた。相洋中在学時、自由研究で創った地元のPR動画を皮切りに、全国のご当地動画コンテストに出品するように。募集要項をまとめたサイトを見ては、知らない街に思いを馳せ「地方で、素材がある程度集まること」など幾つかのマイルールに合致するコンペに応募する。製作がテスト期間と重なったり、ロケ地が遠方だったり「時間のやりくりが難しい」。ずっと創り続けたいと語るも「来年は受験ですね…」と悩みを明かす表情がまた初々しい。
○…今回の受賞で「入賞率が3割を越えた。3割打者です」と胸を張るほど大の野球好き。「88点はまるがいっぱいだから、巨人の丸選手」と点数を選手名に置き換えてみたり、机に向かう際、ベンチに座る選手の真似をしてみたり。ちょっとした遊び心が日常生活にも溢れる。動画のアイデアも「ある瞬間パーって浮かぶ時がある」そうで、そんな時は大抵入賞するのだとか。なおネタはノートに書き出す派。「ほんと、基本アナログなんですよ」といたずらっぽく笑った。
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