30周年を迎えたすどう美術館の館長を務める 須藤 一郎さん 小田原市堀之内在住 83歳

掲載号:2020年1月18日号

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絵の力広める伝道師

 ○…「この喜びを独占してよいのか」。収集した絵画を眺めるうちに、湧き上がってきた想い。多くの目に触れてこそ作品が生まれた意味があると感じ、町田市にあった自宅を開放して「すどう美術館」を開いた。その後、銀座、小田原と移転して30年。副館長として運営を支えた妻・紀子さんが病に倒れてからは依頼に応じて作品を持ち出す出前型に形態を変えたが、傘寿を超えた今も精力的に活動を続ける。

 ○…芸術鑑賞は「たしなむ程度」だった46歳の時、伊豆の美術館で人生を変える一枚と出会う。それは菅創吉の『壺中』。「絵は明るい」という思い込みを覆す暗い色彩に違和感を抱くも、じわりと伝わる作家の生き様に「これこそ絵なのかもしれない」と気づかされた。これを機に絵の魅力にとりつかれ、次々と増やしたコレクション。基準は知名度ではなく、一生つきあえるか。収集した約300点は、「我が子と同じ。それぞれ思い出がある」と一番は決められない。

 ○…墨田区の生家は空襲で全焼。一家で埼玉県に身を寄せた。浪人時代は住み込みで家庭教師をして生計を助け、その末に東京大学に合格。「やるからには一番を目指したくて」。物腰は穏やかだが、図画が苦手だった中学時代には上手な友人のそばで技法を必死に学び、数々のコンクールで金賞を獲得した根っからの負けず嫌いだ。

 ○…東日本大震災後、被災者をアートで励まそうと立ち上げたプロジェクト。関わりある画家らに声をかけ、被災地で展覧会などを開いている。当初、「こんな時に不謹慎では」との声もあったが、結果は大好評。涙を流す人もあり、再訪を願う声が多く届いた。「絵が与える心の豊かさを多くの人に伝えたい。私はあきらめません」

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