相洋高校(小田原市城山)3年生で、サッカーJリーグの湘南ベルマーレに所属するMF・田中聡選手(17)が、7月8日に行われた第3節横浜F・マリノス戦に途中出場し、J1デビューを果たした。
わずか15分強も存在示すNo.32
出番は後半30分。1対1で均衡する中、浮嶋敏監督は「中盤の戻りが遅くなっていた。年齢は若いが、この中でもしっかりできる」と田中選手を投入。すると相手の裏を通すパスや、終盤には左足からクロスバーをかすめるミドルシュートを放つなど存在感を示した。
試合は2対3と敗れ「デビューできたことは嬉しいがチームの勝利に貢献できず悔しい。自分の特徴の守備の良さを出せず、ほとんど何もできなかった」と悔しさをにじませた。だが勝負はこれから。「今後また練習からしっかり取り組まなければならない。自分の特徴を活かしたプレーを出して、ベルマーレらしいサッカーを体現できたら」と、若きMFは早くも先を見つめている。
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田中選手は長野県長野市出身。AC長野パルセイロU-15を経て、湘南ベルマーレU-18へ。相洋高での学業の傍ら、2019年にU-17日本代表に選出されると、同年からJリーグの公式戦に出場できる2種登録選手としてベルマーレのトップチームに登録されていた。20年5月にプロ契約締結とトップ昇格が発表され、「幼い頃からの夢が叶ってとても嬉しい。これからも感謝の気持ちを忘れずサッカーを楽しんでいく」と心境を語っていた。