小田原市主催の女性の活躍推進セミナーで講師を務める 本木 和子さん 小田原市栄町在住 55歳
自分の在り方を大切に
○…女性活躍推進法の改正にあたり、小田原市でも独自の認定制度が来年からスタートする。11月16日に開催される市民交流センターUMECOでのセミナーで小田原市女性の活躍推進協議会委員の一人として講師に立つ。「まず組織風土の土壌を作ること。経営者、何よりも女性自身の意識を変えることが第一歩」と思いを込める。
○…数社の外資系企業の人事部門の統括責任者を長年務め、現在は人材開発と組織作りのコンサルタントとして独立。「女性が正社員として仕事を続ける難しさ」は身を持って感じてきたという。ある年の商工団体の賀詞交歓会の様子をSNSにあげると、世界にいる仕事仲間から届いた「(スーツ姿の男性しかいなくて)真っ黒ね」という一言にハッとした。「まだまだ、女性が経営の舞台にいないことが現実。経験を役立てたい」と強い使命感に燃えた。
○…平塚市出身。大学受験にも合格したが、「英語を仕事にしたい」と専門学校の英文国際秘書学科に方向転換。外資系企業に入社した。結婚、転職、出産を経て、夫のアメリカ転勤に帯同。子育てしながらも現地で2つの大学に通い、人事や心理学を履修した。帰国後、外資の人事職につき、「後部座席ではなく、助手席にいること。それが私の在り方」と経営者を全力で支え続けた。「より自分らしい人生」を考え、2年前に退職を決断。「新しい私が始まった」と笑顔だ。
○…リフレッシュのため訪れていた伊豆から東京への帰り道、「魚も美味しい、都内への利便性もいい」とひらめき、3年前に小田原に転居。休日は「知らない地元」を歩くことが何よりの楽しみ。「背伸びしない、肩肘をはらない土地柄が私にあっている」と小田原暮らしを満喫する。
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