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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2022.03.12

小田原三の丸ホールでチェロリサイタルを開く
白井 彩さん
二宮町在住 35歳

音楽をもっとそばに

 ○…「誰より三の丸ホールの開館を楽しみにしていた父の思いも乗せて演奏したい」。チェリストとして、そして昨年他界した小田原の音楽文化の向上に貢献してきた父・白井英治の遺志を継いで舞台に立つ。2日間で演奏曲もゲストも入れ替えるという大胆な試みに加え、子どもを対象としたコンサートも別立てで企画。童話からヒントを得た「セロ弾きのアーヤ」になり、名曲からアニメ曲までを演奏する。「大人にも子どもにも楽しんでほしい。欲張りなんです」

 ○…3歳からピアノとバイオリンを始め、「人の声に近い、響きの心地よさ」に魅力を感じ12歳でチェロに転向。中学3年時「プロの音楽家になる」と決め、音楽科のある高校に進学した。東京藝術大学を受験するも基礎の不足を実感。著名な教授陣から直接指導を受けられる各地のマスタークラスに参加した。翌年に合格を果たし、夢への一歩を踏み出した。

 ○…大学卒業後はハンガリーのリスト大学院に進み、そのまま現地に残り地方やブタペストの交響楽団に入団。団員には日本人はほぼ皆無だが、フレンドリーな人柄で海外生活を満喫した。「美味しいお店を見つけるのが得意。市場の目利きもバッチリ」と笑顔。2020年に父の体調悪化を受け帰国。コロナ禍でも家族で穏やかな日々を過ごし、翌年に父を看取った。その後は小田原をはじめ、様々な楽団で演奏。夢を語り合った高校時代の親友との共演も小田原で叶った。

 ○…「小田原ジュニア弦楽合奏団」のトレーナーとして、日曜は三の丸小の音楽室で指導。子どもたちの純粋さに応えようと「厳しいこともきちんと」と真摯な眼差し。「音楽をもっと当たり前にそばにあるものにしたい」とほほ笑んだ。

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