小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記
公開日:2022.09.03
フリーダイビング(プール種目)の日本代表として世界に挑む
沢田 陽子さん
湯河原町吉浜在住 33歳
自己実現の舞台を水中へ
○…無呼吸で泳ぐフリーダイビングにすっかり魅了されている。今年6月ブルガリアの世界大会(距離を競うプール種目)に初出場。競技歴わずか3年。記録が伸びることで、身体的な進化を感じられることに面白さを見出したという。「体は衰える一方」と思っていた自身の価値観を覆し、30歳を過ぎてなお、新しい境地に挑戦する。
○…生まれは東京都世田谷区。成績が良いと先生の反応が良くなっていくことを感じ「勉強を真面目にしていた」。高校ではアメリカに1年間留学。上智大学に進学し、新卒でメガバンク、転職して大手人材会社へとステップを踏んだ。「傍から見たら順調だったかもしれない」。査定や昇進など、周りの評価で自分を測り、評価が悪いと「この世の終わりくらい落ち込んだ。これで幸せなのかな」と一旦立ち止まって考えた。
○…このころ旅行先で出合ったフリーダイビングを始め、たちまちのめり込んだ。わずか1年で日本代表に。ところがコロナ禍に突入し、世界大会は中止。「本当にやりたいことはこっちなのかも」と思っていた矢先だった。半年間悩んだ末「思い切って舵を切った」。会社を辞めフリーダイビングのインストラクターに転身。「大げさだけど、人生で初めて世間体や親の考えを取っ払って、選択をした」
○…真鶴にいる金メダリスト・岡本美鈴さんが競技と人生の鑑。「私も地域に貢献し応援してもらえる環境を作りたい」と昨年10月、その地に湯河原を選んだ。競技で大切なのは「いかにリラックスできるか」。呼吸とメンタルを整えることで「固定概念に気付く」ことがある。次なる目標は潜水をする海洋種目の日本代表。自己ベストの水深50mから100mへ更新を目指す。
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