小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記
公開日：2023.06.24
小田原ラグビースクールの校長として選手の育成、組織運営にあたる
藤田 裕一さん
小田原市浜町在住 52歳
「ギアをもう１つ上げて」
○…ラグビーＷ杯日本大会の盛り上がり直後のコロナ禍を経て、今秋のＷ杯フランス大会で改めて競技に注目が集まりそうなタイミングでの校長就任。子どもたちの交流戦なども再開され「園児や小学生が競技に触れて好きになってもらうことを考えたい。まずは思い切り楽しんでほしい」と大きな笑顔を見せる。
○…町田小、白山中でサッカーに熱中する中、ラグビーと出合ったのは中学１年の冬。テレビで観た全国高校選手権、”聖地花園”で躍動する神奈川代表にくぎ付けになった。「この高校でラグビーをやりたい」と猛勉強の甲斐あって意中の日大藤沢高に進学。「苦しかった思い出しかないけど、今の自分があるのは間違いなくラグビーのおかげ」。当時の仲間とは30年以上経っても強い絆でつながっている。
○…市内浜町の建築業、(有)寿ルーフ代表取締役。スクール校長と並行して市ラグビーフットボール協会の理事長も兼任し、日常業務と競技関係の打ち合わせが重なる毎日。妻と息子の３人暮らしだが、時間を見つけては自宅に気の置けない友人を招いて賑やかな夜を楽しむ。仲間との交流に重きを置く一方、読書とジム通いの「１人で自分と向き合うひと時」でバランスを保っている。
○…２０１５年に数人で始まった小田原ラグビースクールは現在、園児と小学生70人ほどが週末に汗を流している。「『若いスクール』と県内組織の中でも甘えさせてもらったが10周年も間近なので、もう１つギアを上げたい」。目指すのは県西を代表する競技団体に成長させること。「同じ目標のために１つのボールと１人の選手にチームは献身的になり、選手には感謝の気持ちが育まれる。独特で最高なスポーツを多くの人に味わってほしい」
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