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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2023.09.30

いこいの森などで10月7日に開催される「きまつり」の新実行委員長に就いた
佐藤 健(たけし)さん
小田原市森林組合職員 46歳

「森の時間」 気軽に体感を

 ○…黒縁眼鏡に白シャツ、サスペンダー。かつて扮していた”村長スタイル”を晴れて解禁する。いこいの森キャンプ場イベントから始まり11年目、関係者と作り上げてきた「きまつり」の新実行委員長。「キャンプ場のアクティビティをこの格好で担当していましたが、恥ずかしくて数年封印していたんです。今回から実行委員長なので胸を張って村長になれますね」と大きく笑う。

 ○…小さい頃から自然が好きで大学では林学を専攻。一方で学生時代に熱中したのはバスケットボール。地元ミニバスチームのコーチを務め、全国大会にも出場し「就職先も指導を続けられて残業がないところを」と地元企業へ。26歳で森林組合に転職したのもそんな思いからだったが、いざ山に入ると少年時代の興味関心が再燃。森林保全や補助金申請など業務が多忙になったこともあり、コーチは一旦休止して現在は小学校での木育授業で子どもたちとの交流を図っている。

 ○…妻と小1の娘と市内久野で暮らす。家族で買い物を楽しむ時間も、ふと見かけた植物に目移りしてしまう。「自然に関して疑問に感じるとすぐ調べたくなるし、分かったことは誰かに伝えたくなる」とマニア志向を苦笑い。組合職員ながら3年前には山を購入し、組合員にもなった。「いつか時間ができたらツリーハウスとか良いですね」と、夢もまた森に向けられている。

 ○…地球環境の悪化を肌で感じ、地域の自然から豊かにすることを仲間とともに考える日々。「森林に入れば癒されるし、多くの教えも得られる。五感が刺激される『森の時間』から多くの魅力を知ってもらえたら」。身近な自然を訪れてみる、そんなきっかけづくりにも自然環境への思いが込められている。

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