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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2023.10.07

水産庁が推進する「海の宝!水産女子の元気プロジェクト」のメンバーになった
土屋 彩乃さん
湯河原町城堀在住 40歳

水産の魅力 もっと伝えたい

 ○…漁業・水産業の現場で活躍する女性の視点で新たな価値や情報を発信する水産庁のプロジェクトに、県西地域で唯一メンバー入り。漁業や卸売業、運送業など幅広い業種に携わる約100人が参加する。「それぞれ見る角度が違い勉強になる。それを生かした環境づくりや企画につなげたい」と声を弾ませる。

 ○…静岡県出身。「土手から落ちたりおてんばで。自分の子どもなら考えられない」と笑う。専門学校卒業後はセレクトショップを経営し、雑貨や洋服をアメリカへ買い付けに。「協力してくれる人がいるからできた」。26歳で水産物卸売業「(株)貝登志」の四代目と結婚。当初は魚を触れず、初めてさばいたのは出産で里帰り中に夫が送ってくれた祝いの魚。専業主婦だったが配達の手伝いから始まり、今では小田原魚市場のせりに参加するまでになった。

 ○…午前2時に起床、その日の注文などを確認し、5時半にはせりが開始。「最初は満員電車の戦いみたいで声を出せず、仲間から『海に向かって声出して練習してみな』と言われたな」。今は旅館や飲食店など1日平均20件の注文を任される。顧客の求める魚を仕入れるだけでなく、人手不足の飲食店などに向けて「誰でも(刺し身にして)盛れるように」とさくの状態に加工して届けるなど常に一歩先をイメージして行動する。

 ○…中2と小5の男の子のお母さん。生活サイクルが異なるからこそ家族と過ごす時間を大切にしてきた。地魚を肴にした夫との晩酌も楽しみの一つ。地域活性化に女性の視点を生かそうと2021年に新会社を設立。色々な所で新鮮な魚を食べられるようにと移動販売を行う。「地魚のキッチンカーを走らせたり、水産女子のメンバーを増やしたい」と意気込む。

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