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長崎大学名誉教授で、『七夕伝説の謎を解く』を上梓した 勝俣 隆さん 小田原市北ノ窪在住 72歳

公開:2024年7月6日

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勝俣 隆さん

日本文学から天体を見る

 ○…「なぜ7月7日なのか」「『たなばた』と読むのはなぜか」。七夕文化について分かりやすく解説した書籍を上梓。長年日本文学の研究に取り組み、日本人と天体の関わりを解き明かしてきた。「学問は一部の人だけではなく多くの人の共有すべき財産」との思いから、研究論文だけでなく多くの一般向け書物の出版にも携わっている。

 ○…箱根町宮城野出身。中学生の頃、米国パロマー天文台の写真集を理科の先生から借りたのが天体との出会い。「白黒の写真だったが、素晴らしくきれいだと思った」。幼少の頃から古典の世界にも興味があり、百人一首に描かれる平安貴族に憧れた。特に引かれたのは姉の教科書で読んだ「枕草子」の一節。「牛車が月明りで川を渡る場面。水しぶきを水晶のようだと描写している。今思えばキラキラした世界に憧れていたのかも」と当時を振り返り懐かしげに笑う。

 ○…小田原高校卒業後、国文学を専攻し静岡大学、京都大学大学院に進学。「日本に星座神話はない」とされた当時、修士論文で日本神話に描かれる「天の八衢(あめのやちまた)」を昴星(星団のすばる)であると、定説を覆す解釈を発表。その後も日本神話と星の関連を指摘し、天文学者や新聞社からも注目された。新居浜工業高専助教授を経て、1988年からは長崎大学で29年間、教授として教壇に立った。2019年には長年の功績を称えようと、知人の厚志により小惑星に自身の名が命名された。「人のつながりのおかげ」と感謝する。

 ○…退職後も講演や書籍執筆など学術活動に励む日々。息抜きは50歳を過ぎて始めたピアノで、現在も月2回のレッスンに通い、「最近ソナチネを弾けるようになった。少しは上達したかな」と、照れ笑いで話した。

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