小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化
公開日:2026.03.07
稲葉氏一族の墓所整備
長興山で市民有志ら
江戸時代初期の小田原城主・稲葉氏一族が眠る長興山(小田原市入生田)の山中で、ボランティア有志らが墓所周辺の整備に汗を流している。階段脇にスロープを設置し、隣接する耕作放棄地にはサクラやアジサイを植えて公園化する計画だ。
一族の菩提寺である紹太寺の武内徳昭住職によると、檀家の手を借りて年2回ほど墓所の清掃を行っているが、参加者がコケの生えた階段で転倒することもあったといい、スロープの設置を思案していた。檀家やSNSで募集した市民らが協力し、これまでに雑木の伐採や整地などを行って段階的にスロープを整備している。
2回目の活動となった2月28日は、最上部のスロープ部分にコンクリートを流し込んで手すりを設置。汗ばむ陽気の中で、10人ほどの参加者が和気あいあいと作業に没頭した。
墓所には、1632年に徳川家光から小田原城主に任命された稲葉正勝や母親の春日局、2代目城主の正則らの墓が横一列に並んでいる。小田原の街並みや相模湾を見下ろせる景勝地としても知られ、武内住職は「約50年にわたり小田原城を守った稲葉氏の功績を知ってもらうためにも、多くの方に足を運んでほしい」と願う。
今回の活動では、正則が植えたとされる樹齢約350年のしだれ桜周辺も清掃して丸太のいすなどを置き、憩いの広場として整備する。桜の開花に合わせ、「お彼岸前には完成させたい」と武内住職は話している。
同寺では活動に協力するボランティアを募集している。詳細は同寺【電話】0465・22・7760。
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